日鉱記念館

f:id:p0lar-star:20190525150803j:plain

日立の源流、日鉱の記念館を訪ねてきました。 
もちろん元鉱山ですので当たり前なんでしょうけど、驚くほど山の中にあります。

 

f:id:p0lar-star:20190525150756j:plain

山中にあるとはいえ、非鉄金属鉱山らしい気合の入ったステインレス銘板を見た時点でただならない気配を感じていましたが、予想通り、素晴らしい施設でした。

 

f:id:p0lar-star:20190525151142j:plain

館内に入ると銅製の社章がお出迎えです。この光り方を見ると、ありがちな記念館とは別レベルのメインテナンスしていると感じさせます。

 

f:id:p0lar-star:20190525151244j:plain館内は2層に分かれて歴史と現在の展示。

1905年に写真の久原房之助が赤沢銅山を買収し、日立鉱山として開業。日立市の発展の原点です。

 

f:id:p0lar-star:20190525152503j:plain

今は完全に山になっているエリアが昔はこんなことになっていたと分かる写真。山は超凄い工業都市だった。

 

f:id:p0lar-star:20190525151856j:plain

地下には坑道も再現されています。

f:id:p0lar-star:20190525151158j:plain

鉱石展示は鉱山閉鎖前、最後の発破で産出されたもの。エモい。

 

f:id:p0lar-star:20190525153241j:plain

記念館の建築もすごくこだわって作られていることがわかります。

元鉱山の山を借景に額縁のような窓とソファのセッティングです。美術館レベルの繊細なコントロールされていました。

 

f:id:p0lar-star:20190525153018j:plain

右は昔使っていたデリック。

f:id:p0lar-star:20190525155116j:plain

こちら(上の煙突が)残念ながら1993年に3分の1を残して倒れてしまった日立を代表する名物だった大煙突ですが、今でも残った部分お煙突は使われているそうです。

記念館にはこの大煙突に関する展示コーナーがあり、大気汚染防止のため色々試したけどなかなかうまくいかず、とにかくでかい煙突作ってみようってことで当時世界最大の煙突を作りうまくいった、という豪快な話。高さ155m、1915年製。それから100年も使えているんだから凄い。

 なお手前は色々試してみて太い煙突作ったけど全く効果なくて阿呆煙突と言われてしまった第3煙突。こちらはそのまま残っています。

 

日立でどこに行くべきか、ここでしょう。というくらいオススメできる施設。子供向けではない硬質さがあり、ビリリとした記念館でした。