菊竹清訓タワー
せっかくなので週末、再びつくばを訪れた。こちらは菊竹清訓タワー。
所感:菊竹清訓ほど差が激しいというか、1960年代と90年代で印象の違う建築家も少ないだろう。個人的に最も好きな菊竹清訓は米子の旅館東光園。はちゃめちゃな外観、構造に剣持勇の家具がベストマッチ。京都の国立京都国際会館(大谷幸夫)とともに60年代大好き建築の2大巨頭である。
そんな菊竹清訓が1976年作ったのが今回掲載した松見公園 展望塔・レストハウスである。正直、なんでここにタワーが必要なのか、今となってはなんとも意味が薄いが、つくば市と筑波山を一望できるため、首都機能移転や科学万博開催をお偉方に宣伝するためのタワーだったのだろう。
たまたま行った時は市民感謝祭とかで無料だったが、普段は100円くらいとるようだ。
しかし、そんなタワーおよび人工池の上に建つレストハウスの造形は直線基調でコンクリートと滑らかな大理石。手すりにはステンレスなどの金属を多用。スッキリしていながら、栓抜きタワーとも言われる、ここにしかない形を作り出している。
正直、めっちゃいい。
展望台からの眺めはビミョウに高さがなく、何もない、と言われてもおかしくないレベルではあるが、76年の建築としては望外にシンプル、落ち着いており、好みである。
ぜひ天気のよいに訪れて、魚に餌をあげたりのんびりしてほしい。
せっかくなので展望台からの景色である。こんな感じです。
紅葉の季節にはこんな感じになる。市街地にある都市公園としてかなり贅沢な設備、機能、景観を持っている。