大多喜町役場(1959)

今井兼次(1959)の建築を修復、再生して使い続ける判断をした大多喜町役場。その功績で2013年BCS賞受賞。今後、取り壊すのか使い続けるのか、判断を迫られる事例がたくさん出てくるであろう「モダニズム建築」をどうするか、一つの回答を示してる。

 

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所感:無学のため今井兼次をよく知らなかったけれど、実家近くの響橋の設計を行った事を知り親近感が湧き、大多喜町役場を訪問。

千葉県内のモダニズム建築は千葉市内に集中している印象があるので、貴重。ちなみに南房総のBCS賞受賞建築はここだけ。

自分の中で最も興味があり、惹かれるのは1955年から1970年くらいの建築。特に内装はいろんな素材を使うけど、外はコンクリートだけでどうにかしようとしていたモダニズム建築。そういう意味でこの建築は大好物。水平基調、地下一階平屋建て、利用者も職員も使いやすそうな形で若干の遊び心と上品さも感じられる。

こうしたぱっと見、古い、派手さのない建築を修復して使い続けようととした大多喜町の方々は後世とても評価されることになるんじゃないでしょうか。きっと痛んでいたであろうコンクリートも綺麗になっていました。