白井屋ホテル リノベーションを次のステージへ
前橋に古いホテルをリノベーションしたホテル、白井屋ホテルが出来ました。
設計は藤本壮介。モンペリエの集合住宅や日本国内の住宅など箱を組み合わせて面白い建築を作っている建築家です。私かなり好きです。
リノベーションホテルというと、クラスカなど、古いホテルの内装をモダンにして快適にしたスタイルが一般化していますが、白井屋ホテルはさらに進めて魔改造の域にまで高めてしまいました。
ご覧ください。この梁を。
今までここには床があったのですが、全て取っ払って吹き抜け空間を作っています。そこにアート作品をぶち込んで、新たな価値を付与しています。
これは面白い!古い建物をどこまで面白くできるか。床を全部取っ払うと吹き抜け空間が出来る。このブレイクスルーだけでも可能性が広がる気がします。
こちらでランチをいただきましたので、次回はその辺を紹介したいと思います。
さらに新しく丘みたいな建物も作ってしまいました。
この小さな小屋を組み合わせた形は藤本壮介の作家性が出ている気がします。
今まで古い建築は昔と同じ機能を継続するか、文化財として保存する流れが多かったと思います。
しかしそれではせっかくの歴史や質感といった価値生かすことが出来ず、結果的に取り壊される事も多かったです。
そこで、大胆に改変して、使い続けるという事例が増えてきています。
例えば田根剛の弘前レンガ美術館も古い建物の最新リノベーション事例ですが、中身を丸ごと交換して、現代美術館にしています。
今後はこうした形で建物を使い続けることが一般化していくのでしょう。