CHIANTIへ

麻布飯倉片町にあるイタリアンレストランCHIANTI

1960年に開店し、放送や出版業界人、芸術家、芸能人などいわゆる文化人が夜な夜な交流したサロン的な側面を持つお店で、今も創業当時の姿のまま営業を続けています。

日本におけるイタリアンレストランの先駆けでもあり、錚々たる常連客リストは2022年の生きる伝説といっても差し支えないでしょう。

このブログでも度々登場するTOKYO FMAVANTIという番組は麻布にある架空のイタリアンレストランのウェイティングバーで繰り広げられる会話を聞くというスタイルでしたが、そのAVANTIの創造元の一つになったのはCHIANTI

番組の解説を見るとCHIANTIは今をときめく文化人がやってくる華やかなお店だけど、AVANTIはシャイな都会人に愛される落ち着いたお店として麻布の町で対になっていたという設定でした。

そんなCHIANTIにランチに行ってきました。

この日選んだのは6種の前菜盛り合わせとパスタ、肉もしくは魚料理にデザートがつくランチコース。

6種の前菜盛り合わせ。夜のコースはワゴンから好きなものを取るスタイルとのことで、それも楽しそう。

 

生バジルが手に入らなかった昔、大葉とパセリを使って作り上げたバジリコパスタ。これが大葉がたっぷりで本当に美味しい。

 

メインのイサキの香草焼き。

こちらは肉料理の仔牛のカツレツ。

 

デザートはプリンとショートケートと果物。

どの料理から浮ついた感じがなく、60年以上の歴史が積み重なった丁寧な仕事を体感できます。

 

62年の歴史を感じさせる店内。

 

六本木の喧騒から首都高が防波堤となってCHIANTI周辺はとても静かなエリアですが、将来日本一高いビルになる森ビル麻布台プロジェクトも進んでおり、今後は大きな変化が予想されます。

周りが変わっていってもずっとこの地にあり続けてほしいお店です。