タイ王立空軍博物館其の三「ヘルダイバーはどうしてこうなった?!」


Grumman G-44 Widgeon


なぜか水上機も持っていたんですね。どうやらこれで救難活動などをしていたようです。6人乗りの水上機としてはかなり小型で可愛らしい機体です。


カーチス SB2Cヘルダイバー

どーんと出てきたドーントレスではなくヘルダイバーです。翼の下の穴が沢山開いているところをエアブレーキとして使って急降下爆撃を行う危険なヤツです。



これ、私個人的にはKOEIのゲーム提督の決断?で使いまくった機体なので見てみたかったんですけど、二人乗りなのに超がつくほどでかい。しかもパッと見でもわかると思いますがダサい!!垂直尾翼でかすぎじゃないでしょうか。カーチスの失敗作として有名ですが、数は沢山出てるんですよね。



ただ、このちょっと他では拝めないようなぶかっこうさはともかくとして其のデカさは半端ないです。今まで入り口から見てきたのがぺらっぺらな飛行機ばかりでしたからこんな重そうな金属の塊が急降下して来たらマジで怖いと思います。そのくらいでかくて硬そう。エンジンも空冷星型14気筒、排気量42.7L、1900psのまさにモンスター。エンジンだけで1t近くあるから前のセスナより重いですからね。でも後継のアベンジャーのほうがはるかに使いやすそうです。



タイ空軍はこのヘルダイバーを97式の代わりに使おうとしたみたいで1951年から6機を運用してたそうです。97式の次にヘルダイバーという意味不明な豪華さ。戦勝国でも敗戦国でもなんでもあり状態は下に続いて行きます。


Fairey Firefly Mk.1

こちらはイギリス、フェアリーファイヤーフライ。こちらも死ぬほどでかい機体です。あのロールスロイス最強のグリフォンエンジンを積んだ機体でいかにも前が重そうです。タイ空軍、こういうのに弱かったのでしょうか。ちなみに海軍機だったようです。そういえば風防に布がかぶせられて修理でもしてるんかなーっと思いましたが、ただ単に取るのを忘れているだけだと思います。今度は布をひっぺがして写真撮りたいなかなか美しい機体です。


というわけで日本、アメリカ、イギリスと何でもあり状態で運用しているのがこの頃のタイ空軍。