タイ王立空軍博物館其の四「機体真ん中をドライブシャフトが貫くS58」


今回で最後にしましょう。
朝8時から見て回って最後の方は相当暑さでへばっております。



博物館のオモテ面を見たあとは裏面へ移動。そしたらこの光景。LOVE!
F-5の構造がよくわかるカッティングモデルが!w



こちらはなんと!F86Fのカッティングモデル!ここまで綺麗にスパッと切ってあると気持ちいいですね。寂しさももちろん漂ってますが。



こちらはエンジンのカッティング処理がなされたC47。



計器が取り外されたF-5のコックピット。



タイ初のジェット戦闘機、F-84G。塗装がなかなかいい感じです。こちらも見るの初めて。



ラクタ系の割には綺麗に並べられていて一応こちらも展示、ということなのでしょう。
てかこれ今気がついたけど、真ん中のヤツは97式戦の機体の残骸じゃないですか?右にはたぶん97式戦用の中島のエンジンも転がっているし!!
今度行ったときはちゃんと見ようっと。



エアブレーキ開放中のF86F。



OV-10C。なかなか合理的な構造です。



適当に放置されているように見えるFORD。電源車か何かだと思います。



T-28。とっても可愛い練習機。フロントヘビーなのでノーズギアがあります。このため漫画に書くには最適なフォルムになってます。



ダグラスAD-1スカイレイダー!
でかい!レシプロ最強の機体。ついにご対面ですが、塗装がとても新しく、綺麗にしてあります。



ボロボロになってゴンドウクジラのような姿になったT-33。



1式戦(隼)のかわりに導入されたというスピットファイアMk14。



美しいですねえ。英国の産んだグッドデザインベスト3に入ります。
ちなみにベスト3ですが、Eタイプ、ソッピースキャメル、そしてスピットファイアっていうことでどうでしょうか。



エンジンは例のグリフォン。いかにも速そうだ。




ここから回転翼機の展示。シコルスキーYR5。シコルスキーのデザインっていま見てもモダンですよね。というより今よりアヴァンギャルド



こちら、タイトルにしたS58。フロントエンジンで操縦席の真下をドライブシャフトが斜めに貫く構造でエンジンが前にある分、かなり安定した姿勢が取れる。タイではレスキュー任務に使っていたみたいですね。なおここの展示でタイ語ではS34と書いてありますが、S58の別名、H34の間違いだと思います。



こちらはより古いS55。日本でもだいぶ活躍してた機体。
素晴らしいデザインです。いままでヘリコプターはあんまり興味がなかったんですが、これを見て魅力がよくわかりました。
民間向けの派手な塗装が嫌いなんですよね。



最後、部屋に戻ってきました。F8F。無骨で最強なレシプロ戦闘機最高峰。見れて本当良かった。
これはなんとなく塗装もオリジナルの雰囲気が残っていますよね。



ハヌマーンとか書いちゃってます。風の神ですからね。



99式高等練習機。状態は凄くいいですよ。
結構大切にしてくれているんだ感がありますね。



日立航空機の文字がくっきりと。



博物館のメイン館全景。



最後は、タイ国産の飛行機「ボリパトラ」。1927年製で世界恐慌の煽りで生産機数が伸びずにお蔵入りになってしまった機体とのことです。この時代に飛行機を作る技術があったんですね。こいつが成功していたらまだタイ国産機があったかもしれませんね。