カメラと写真のこれから



よく海外でカメラを提げているのは日本人だけだといわれていましたが、私の印象は真逆。ここ、タイではどこでもコンパクトデジカメやケータイを離さずに写真を撮り合っている姿を見かけます。もちろんすでにフイルムは売ってすらいません。タイ人だけではなく中国、香港、ベトナムシンガポールでも同じように東南アジア圏の人々はカメラで写真を撮る事が日本人以上に好きな印象を持っています。これから所得がぐんぐん上がるであろうこの地域の人たちがカメラを欲しがるとすれば凄い需要があると感じます。事実タイでもいろいろなところでカメラ専門店が増えてきています。ちょっとした観光地に行けば若い人たちが一眼デジタルを首から下げて熱心に撮っている光景も今では普通です。


これはどういうことなのでしょうか。一番大きいのは日本のようなどこでもフイルムを出せるDPEサービスが普及していなかったという事。デジタルになってそれが必要なくなり、安いプリンターとセットで一気にカメラを使って写真を楽しむという行為が一般化したのではないでしょうか。つまり元々カメラは人にとって普遍的な欲求をかなえる道具だったんじゃないでしょうか。それがデジタルになって一気に広がった。


そんな時代ですからデジタル一眼レフの次にメインストリームになるカメラというのは以前の一眼レフを知らなかった人が使うカメラ。フイルム一眼レフを使った事の無い人たち大勢が写真の世界に入ってきたので全く新しい概念、または使いやすいものが浸透するんだろうと思います。今、一眼レフの延長であるデジタル一眼レフではなく、慣れ親しんだコンパクトデジカメの延長である液晶でフレーミングするミラーレスの一眼が急速に拡大しているのもそういう理由でしょう。


さあ、一度考えをまっさらにして次に買うすこぶるゴキゲンなカメラはなにか考えないといけない時代に来てます。