Goodbye Lenin!


比寿ガーデンシネマに前々から観たいと思っていた映画「グッバイレーニン!」を友人と観に行ってきました。
舞台は旧東ドイツ。時はベルリンの壁崩壊の直前から物語は始まります。主人公はテレビ修理工の男で母親はいろいろあって東ドイツのために尽くして暮らしています。そんなある日、突然母親が心臓発作で倒れてしまい、長い事昏睡からさめない状態になってしまいます。その間にベルリンの壁は崩壊。西側文化が大量に流入。目が覚めた時、外は前と全く違う事になっていました。さあ、主人公、医者に母親はこれ以上ショックを与えると死ぬよー、といわれこの事実をひた隠しに隠そうとするのですが…というのがあらすじ。


さて、この映画とてもいい映画です。最近観た中では大変丁寧で大変良い話だったと思います。題名とあらすじからはなんだか堅そうな映画に聞こえますが、主人公の母親への献身的で滑稽な西側隠し、父親との関係、西側の夫を持つ東側の女性、など家族愛がテーマ。


それ以外にも東ドイツマニアにはたまらないであろう小物類やドイツ人ならばよくわかるであろう小ネタが仕込まれています。でもなんといってもすでに西側化しつつある世界をいかに母親に見せないかと言う主人公の行動がミニ「トゥルーマンショー」のようで面白かった。ラストも奇麗でお勧めの映画です。気合いの入ったタイトルデザインも気に入りました。


写真と文章は全く関係ありませんがヒマだったので電線を消してみました。疲れた。



これが元の画像です。この線消すだけでも結構大変なんですよね。世の中の線消し職人さん達オツカレサマです。