菊の電照栽培


私の住む中城村は鷹の渡りで有名な愛知県伊良湖岬と同じく菊の電照栽培が盛んです。電照栽培とは夜間、電気を当て日照時間を長くする事で開花を遅らせ、年末年始のシーズンなどに対応する栽培です。ちょうどこの時期は夜10時頃を過ぎると電気がついて大学がある高台からの眺めは壮観です。


 沖縄ではサトウキビ作やパイン作が立ち行かなくなっているため、こうしたスプレー菊と呼ばれる洋菊など花卉栽培に活路を見出しているのが現状です。また、本土での電照栽培は通常ハウス内で重油を使った暖房システム込みで行なうのが一般的ですが、沖縄では暖房の必要性が無い事から、露地栽培を行なっています。燃料代がかからないことから価格面で対抗できるそうです。


 写真は深夜0時過ぎの、ある電照菊畑のパノラマ写真。5枚を張り合わせています。近くで見ても遠くから見ても、まわりが真っ暗な所に突如現れるので非常に幻想的です。



上の記事の中でも書いてありますが、大学がある高台から眺めるとこういう感じです。
沖縄の場合、日本の10大電力会社の中で唯一原子力発電所が無いので、発電主体は火力に完全に依存しています。山も無いから水力もありません。ですが、火力は発電量の調節に柔軟に対応できるため、夜間電力がものすごく安い(昼間とかなり違います)っていうのは理にかなっていない気がします。電気料金は東京電力に比べてやはり高コストな火力発電主体の影響か割高だと思います。