斎藤芽生の絵本に驚く


ひさびさに見た瞬間衝撃を受けた。


「カステラ、カステラ!」
月刊 たくさんのふしぎ 2月号(福音館書店)文:明坂英二 絵:齋藤芽生


斎藤芽生という画家はこの絵本で初めて知ったんだけど、おどろいた。すべての絵が精緻で妙に味わいがあり、音も無く突然、自分の好きな領域へドン!と入り込んできた。ある程度、底知れない暗さと狂気に似たものを感じなくもないけれど、そこは見過ごせる。


で、調べてみると、しっかりとしたwebサイトを発見。


齋藤芽生 MEO SAITO - アートアンリミテッド」


ブログ「隠花微温室」


ブログを一通り夢中で読んだ。そこでは幼少時代の記憶に残っていない感覚がフッとよみがえるような言葉の数々に出会い、また驚かされた。
いろいろあって大変だけど、何かが迫ってくる時の描写、「八方ふさがりの真空パック状態」。言い得て妙だ。


 万人受けする芸人と呼ばれる「萩本欽一」がどうしても私には受け入れられないように、絵も文も万人受けするものは無いと思いますが、良い意味で現代とほぼ呼吸していない希有な人物に興味のある方は是非。


この話題、折りをみてまた書きます。