サギの群れ


タイに来て感じるのは動物と人間の生活が非常に密接だということ。そこら辺を歩けば放し飼いの犬や牛や鶏とぶつかる。
ふと空を見上げれば畑を狙うツバメと、それを捕獲して美味しい料理にしちゃおうとする人々。


日本にいるときは結構動物と人間の関係について考えていたことが多かったけれど、ここに来るとこのくらいでいいんじゃないかという気になってくる。結局、野生動物をどうこうしようなんていうのは都市住民でないと出てこない考えかもね。ここに住んでいる人たちにとってはこれが自然な姿であるわけで。



小学生の頃、「風の谷のナウシカ」からの流れで「自然保護」がとても流行っていたように思う。川を綺麗にする活動やゴミを減らす方法など自分たちで出来ることはやらなきゃいけない。そんな素直な考え方を高校の頃までずーっと持っていた。でも大学に入ってから問題の起こっている現場を実際に訪ねて話を聞くとそんな素直な考え方だけではなーんにも解決なんてしないことを実感することになった。特に院の時沖縄で感じたことはいつも矛盾だらけだったように思う。


また自然保護という考え方自体が特定の宗教の影響から来ているモノであって世界的な考えとはとうてい思えないものだと気づいたときには、もはやこの考えに賛同する事なんて出来なくなっていた。


だけど、だけれど、このリオサミットでの当時12歳だったセヴァンスズキのスピーチを映像で見るともう一度原点に立ち返ってもいいんじゃないかなと思う。今自然と密接に関わる仕事をしている関係上、そういう時期なのじゃないかと思う。バックミンスターフラーのいうように「環境」=「自分以外のすべて」との関係を良くしていくことから始めなくてはいけないよね。