にっぽん家族の肖像

この前のNHKスペシャル「にっぽん家族の肖像」、ご覧になりましたか?
このシリーズは初めて観たんだけど、良かった。


これは番組の形態自体が若干革命的。内容は6年間、一つの家族を追って撮影された家族の成長記録。6年間を一気にみられるから、前はまだあんなに子供だったのに随分大きくなったねーを1時間で見られる。こういう番組は民放では作れない。卓球の愛ちゃんとかをずっと放送しないでデビューと同時に放送するくらいの賭が必要だもの。

今回はつっこみどころ満載な大阪の家族。早くに日本人の旦那を亡くしたフィリピン人の母親のレオノーラは旦那が先に逝ってアルコール依存症になって、子供たちは施設へ。長男が高校入学と同時に母親を病院から引き取り、バラバラになった子供たちも家にだんだん帰ってきて家族を再び家族を作っていくという流れ。


長男とフィリピン人レオノーラのキャラが凄くたっていて、みていてそれだけで面白いんだけど、かなり特殊な環境だからこそ、人間はわりと家族にこだわる生き物だと実感させられる。また、母親が働けないから当然生活保護を受けている家族なんだけど、4人の子供も無事に大きくなったし、レオノーラもアルコール依存から元気になりつつあったし、こうした点で日本の社会保障制度は結構いいんじゃないかとも感じた。それがなかったらこの家族はどうなっていたのか。未来に繋がるお金は大事だね。


写真は終業後に遊んでた近くの子供。彼らはどんな家族を築いていくのだろうか。20年後にもし戻ってきたら覚えててくれるかなあ。