AppleのタブレットPCの用途


1月の26日頃に出るといわれているAppleタブレットPC。まだ出ていない絶好の機会なので、ここでこのタブレットPC用途に関して予測というよりも希望を書いておこうと思います。


タブレットというと以前までは間違いなくペン+タブレット=絵描き用というものでした。事実私もワコムの液晶タブレットディスプレイを試用してタブレットPCの可能性に目覚めたのでした。この液晶タブレットディスプレイは今ではプリクラのお絵かき用のデバイスとして完全に実用化、普及しています。


ただ、このお絵かき用のタブレットは用途が限定的で、文字認識や紙の代わりという性格を超えられはしませんでした。そのため、ブレイクすることなくひっそりと佇んでいるのが現状です。


そこでiPhoneの登場です。タブレットPCではなく携帯電話であったものの、文字認識、紙の代わりという使い方を完全に捨てて直接的な操作のみに的を絞ったことでいままでペンで記入する「画用紙」だったデバイスがページを指で捲る「雑誌」になったのです。これは能動的にPCを使う人よりも受動的に使う人のほうが圧倒的に多い現代では遥かに実用的です。


そんなわけでiPhoneタブレットの用途に革命を起こした後で大きな画面を持つタブレットPCの登場です。これはどんな用途に向いているのか。大きな画面を持つiPhoneというだけでは売れないでしょう。MacOSXが指で動かせるといってもそれほど興奮しません。じゃあ何に向いているのか。私はAppleがきちんとストアを開設するのならばという前提ですが、PDFベースの書籍(特に雑誌)ブラウザ用途が最も向いていると思います。デジタルの時代になっても文字や写真の持つ魅力は映像のそれに比べて全く引けをとりません。さらに映像では指で動かすことは必要なく完全に受動的になりますが、文字や写真というのは指で動かすのにとても向いています。配信も映像に比べて遥かに軽くて気が楽です。



映像や音楽がどんどんデジタルの中に取り込まれていったのに対して紙ベースに依存し続けていた書籍、雑誌、新聞(ま、これはデジタルに取り込まれつつあるけど)。コレをタブレットPCはデジタルにすべて取り込んでしまうと思うのです。Appleストア内に本と雑誌と新聞欄ができて世界中から自由に買える。この買えるというのが重要できちんと製作者にお金が入る仕組みが必要だったのになかったから困っていたわけです。我々消費者はいまWEBでどんな情報でも手に入れられるけれどテーマに沿った形で情報を再編集して美しく見せるというは自然な欲求です。これを肩代わりしてくれる人がこれからの時代の編集者なのではないかなと思うのです。それにはお金と受け皿が必要で、それを切り開くのがこのタブレットPCAppleストアではないかなと。


てなわけでこのタブレットPCはいままでのPCの延長線には無いモノになって欲しいと思います。画面サイズはもうね、何インチとかじゃなくてA4サイズとか雑誌の型とかにしてしまった方がわかりやすくていい。


ま、こんなところです。どこまでこの希望が叶えられれるのか、いまから楽しみ!