リーフで行く伊根
部屋のベランダからは右も左も海。
かごの中にはこれから食事にだされる魚がまだ泳いでます。なんて近いんでしょう。
伊根の集落は日本海側にあるものの、湾自体は南を向いており、波が入ってこないためいつも凪。それゆえ湾自体が良好な漁場。
ここでは舟屋といわれる船置き場が海に面した家を数多く見ることができます。その数200戸以上。
元々陸側に道路がなく、海側が玄関だったとのこと。いまでは陸に細いながらも道路が通され、母屋は道路を挟んだ向かい側にあります。ですのでこの舟屋は離れ感覚で客間になったり倉庫になったりしているそうです。もちろん今でも現役で船置き場にしている家が数多くあります。
さて、お食事の時間になりました。
与謝荘のお食事は元々船置き場だった半地下部分を改装して食堂になっているところでいただきます。これ、足が半分海に浸かっているような目線になるほど海に近いのです。舟屋を見ながらの食事。ほんとに素敵なところでした。
味付けはどれも上品で控えめだけど芯の強い味。6月はそれほど旬じゃないんだけどねと断りながら持ってきてくれるご主人の心遣いが温かいです。
漁師の宿のような豪快な料理ではなく京都の持つ落ち着きを感じさせてくれる素晴らしい料理の数々でした。
カニまで出てきて満腹です。
朝の舟屋群。ちょっと曇っているのが残念ですが、どこまでも舟屋、なんです。こんないいところ無いですよね。
港までリーフで。こういう時に一切音がしないというのは朝早くでも気兼ねなくスタートできるということと周りの音をゆったりと聞きながら運転することが出来て異次元の感覚です。自転車に乗っている時の音の聞こえ方と同じだけどスピードは明らかに車。もちろん他の車とは動かし方が一切違うという唯一無比性を味わえるというのも大きいです。この時期だけの特権ですね。
名前がイケてるので選んでみた与謝荘ですが、やっぱりいい宿でした!おすすめ!
海の上から舟屋をみながら解説してくれます。亀島丸。この船の主人の舟屋ガイド、しゃべりが完璧で絶対お勧めです。料金も確か1000円/30分くらいだったので舟屋に来たら一度ぜひ。
海から見たあとは舟屋ツアーをやっている亀島丸のご主人の家へ。家=舟屋なので舟屋を見学させてもらいました。
ちなみに一階は縦列で船、マーチ、ワゴンRが止まってます。縦に長いのね。二階はおばあちゃんの部屋とのことでした。今丁度護岸工事中でちょっとだけ海側にコンクリートが突き出していました。