2016年良かった映画 ベスト10


ども!いやホント、日本に帰ってきてから中々ブログを更新する時間が無いようなあるような。気がつけばもう年末。今年はタイから日本に帰ってきて初めて1年をほぼ完全に(何回もタイには行きましたが)日本で過ごしました。
と、いうことは映画も相当数映画館で見ることが出来た一年でした。



やっぱりね、映画、映画館で見ると楽しいです。そんな単純なことを実感した一年でもあったかも知れません。



というわけで行ってみましょう、今年映画館で見た中で良かったのベスト10!!

1.キャロル
2.リップヴァンウィンクルの花嫁
3.ストレイトアウタコンプトン
4.この世界の片隅で
5.シン・ゴジラ
6.ズートピア
7.ヒメアノ〜ル
8.ハドソン川の奇跡
9.SING STREET
10.ヘイトフルエイト

です!
付け足しとして番外編で今年見た中で一番ほっこりしたのは
さらばあぶない刑事

さらに去年の映画だけど見て無くて自宅で見て最高だったのは
花とアリス殺人事件


です。

一つずつ書いておきますね。

1.キャロル
キャロル!いや〜全てが好みでした。見終わったあとに叫びたくなるくらい。これ個人的に大好き映画。あとね、キヤノンの古いカメラが小道具で何故か出てくる。そこも個人的には超絶ビビるというポイントでした。端的にいって非常に上質な百合映画なんですけど、これ、見たら100%語りたくなるタイプの映画なのでとにかく見て欲しいですね。そして画面が綺麗。というわけで私はこれが一位。


2.リップヴァンウィンクルの花嫁
難しすぎる脚本を美味く料理する、岩井俊二の面目躍如。
ただ、最高傑作かといわれるとそうではないな、と。演出のキレというのも少し丸くなっていると思う。
それでも180分を一気に観ても時間を全然感じないのは主役の2人の演技が素晴らしいから。
特にCocco。私約20年前に初めてとったメールアドレスがcocco@だったくらいのcocco好き。黒木華との戦いでも余裕で勝てる恐ろしい女性でした。どのくらいの人なのか全く分からないあの、こっこ感が未だに健在だなあと。
もう一度観たい、と思わせるシーンの連発。ただ音楽がクラシックでちょっと興ざめではあった。そこだけ。
あともう一点、セクシー女優の演技シーンがあるんだけど、そこがあまりにも他の演者と比べると差が付きすぎていて、何というか、そのあとのリリィとのシーンでバカにしている感じも若干出ているのかなあ?と思うほど。単純に演者の資質だったとしたら寂しい。そのくらい差がある。

なんにせよ、黒木華さんをずーっと観ていられる幸せ。あと綾野剛ね。で、2位。


3.ストレイトアウタコンプトン
ストレイト・アウタ・コンプトン、傑作やン!大好きこの映画!池袋西口で見たのでさらに良かったね、メーン!去年の映画だけど、今年見たので。
二時間半もあったのか、ってくらい時間が短く感じた。映画ならではのサービスも良いし、キャラクターがみんな素晴らしい。そして今彼らの曲をアップルがドレー博士から買収したAppleMusic経由でBeatsのヘットフォンで聴いているというね。震えるよね。分かりやすい大河ドラマのようでもあるし、曲の格好良さ、エピソードの強さで相当ハマりました。なので3位。


4.この世界の片隅で
戦争の中でも日常が普通にあった、というテーマが多くの人々の心に届いている作品です。
ただしこのテーマについて今までも描かれていました。特に山田洋次の小さいおうちはまさにそうで、海外で戦争やってるのに案外と国内は関係なく平和だった、というのがだんだんと本当に戦争に影響されてきて、最後は戦争状態になってしまう恐怖。


なので、個人的にこの映画で一番突き刺さってきたのは砂糖の描写。
砂糖が戦争中や戦後の食糧難の時代に非常に貴重で求められていたものとして描かれるケースは多いけれど、その上でその砂糖がどこから来ているのか、米の出所(=from台湾)を主人公が考えて、結局は戦争に自分も加担していたことが分かって呟くシーンがある。これには参ったね。砂糖なんてまさに台湾や南洋諸島から輸入していたわけで、それが戦争継続の一つの理由にもなっていたと思う。
だからこそ日々の生活の中で必要で心の底から欲しかったような砂糖、という食材ひとつを取っても海外から輸入している実態は普段何気なく生活している中にも戦争が関係していたと感じさせたわけで。そのことにこういうやり方で言及した映画はないんじゃないか?ただ単に戦争が悪と決めつけるだけの単純な構造ではないことが素晴らしいよ。やっぱり。


5.シン・ゴジラ
非常に熱量のある記事を書いたので、是非そちらを見て欲しいところ。ただ、今思えば、、、という少し覚めた感じもある。なので色々考えてこの順位。でもまあ、もっと上でもイイね。



6.ズートピア
脚本賞、というものがあるならこの映画のためにあげたい。
それくらい複雑な背景を整理してから料理している。
設定、キャラクター、ストーリー、演出の順番で傑作。ミュージカルにしても良い。
まあホント、この時期にこういう映画がちゃんと出てくるアメリカ、ピクサーは偉いなあと思ってしまう。
そういう意味では非常に現代的、政治的であるともいえるけど、私はこの方が好きだよ。


7.ヒメアノ〜ル
淀川さんが生きてたら「こわいこわい!こわ〜〜〜い映画ですよ〜」ってくらい怖い。後半とにかく怖い。特に女性だったら怖さ10倍。夜眠れなくなるんじゃ無いかってくらい。森田剛の代表作です。コメディの面白さとホラー的な怖さが完全に同居している。ある意味で非常にリアルとも感じるし、メッチャ好き。



8.ハドソン川の奇跡
まあ良作。心温まる、アメリカの良心。色々重めの映画がある中ですっごくじんわりくるタイプの映画。そんな映画ながらも事件を映像化しながら、きちんとサスペンスにもしている。
アメリカ航空局が若干の悪役になっているが、それほどステレオタイプでも無く、良い構造での解決をしている。
1人の男が危機に直面し、プロフェッショナルとして仕事をこなし、奇跡的な着水を仕事として成し遂げた。
ただし、その決断に関しては本人も確実に100%といえる考えが無いところで話を進めていくところが上手。安心して、ほっこり出来る、そういう映画。


9.SING STREET
まあ、傑作。ファンタジーのような部分もありながら、1984年のアイルランドのダウナーさ、あの頃のバンドの面白さ、青春映画の傑作でありながら、珍しい兄弟もの。兄貴が伝道者でありながら、最終的には弟に救われるという構図。
とにかく楽しい。兄弟もの映画としておそらく長年語り次がれるんじゃないでしょうか。


10.ヘイトフルエイト
180分の大作ながら全く飽きない。途中サスペンスになりそうで結局・・・というのがマジでタランティーノ。相当好きな方面の映画。楽しかったなあ。



というわけで、今年もまもなく終わります。年内にもう少し更新したいと思いますが、一先ず。