Automobile Council2017へ

幕張メッセでカーグラフィックが音頭をとって、世界に数台しか無くて博物館入りするような車ではなくて(そういう車も多少ある)、ちょっと稀少、ちょっと古い(1960〜90)、そして大好きな人が一杯いるというあたりの車をメーカーと中古車屋が展示して、ゆるゆると回るというような、なんともイイ感じのイベント、Automobile Councilが開催されてましたので、この辺の車が好きな息子(3歳)と行ってきました。



会場は幕張メッセの2ホール分で。入場料2500円です。規模の割にちょい高めなので、そこまで混んでいない、というのが結構重要なのかも。このロゴは、そうか、アストンマーチンなんですね。





Mercedes Benz220SEbがお出迎え。
私の大好きなダークブルー。綺麗な内装。




Alfa Romeo Giulia TZ。まあ可愛い。
ザガートのボディがとにかくいいよね。なんとトリノのショーで展示されて一度も走行してない【新車】らしい。



Chevrolet Corvair Monza
アメリカ車なのにとてもコンパクトかつ安価。デザインも派手さが無く上品。まさに自動車史に残る転換点的な一台。


そして、日野コンテッサ、ここから来てるんだな、とすぐに分かるような、完全パクりともいえるような・・・。
まあこの時期の日本車は、どう擁護してもデザインはコピーに近かったので、仕方が無いでしょう。
フォードサンダーバードトヨタパブリカとかも最近思いました。




ここからは日産展示。スカイラインスポーツ。
前に本社で展示されていたオープンでは無くハードトップバージョン。
スタイリングもさることながら色のスカイブルーが印象に残る一台。




ダットサンスポーツ。日産で何台か持っているのでしょう。
前に見たものとは色が異なってますね。







日産展示ではこちらのシルビアが良かったですね。
無骨な内装、コンパクトな車室、張りのある外観。どれも大好き。
最近だとS13が一番好きです。もしライムグリーンでオリジナル状態だったら、これから結構良い線行くんじゃ無いでしょうか。





スバル展示。ちょっと元気が無いか。
ちなみにメーカー展示はマツダが一番気合い入ってました。
逆にこのイベントのことを全く分かってなかったのがトヨタハイブリッド車の系譜と今年のWECカー展示。そうじゃないでしょうに・・・。初代プリウス見せられても困りますって。トヨタなら普通にスポーツカーの系譜とかなんでもテーマを作れるのに。ホントもったいない・・・。最近のトヨタモータースポーツ活動とその広報は面白いなあと思っているだけに、こちらにもあの面白さを浸透させて欲しいものです。



HONDAはHONDAでNSX(新旧4台)しか展示してません。
ううむ。NSX好きには良いのかも知れませんが。塗装の進化くらいしか目立つものは無いような。
なお旧NSXのデザインに関して、私は昔から良いのか悪いのか、考え続けてますが、結論が出ていません。
でももうちょっと時間が経って、やっぱり良いね、となる気がしてきてます。
新しいのはハナから気にしてはいないのですが。あれが後世、語り次がれる車になるとは到底思えないもん。



ボルボ展示。




近所のフランス車専門店、原工房の展示。
状態の良さそうな205GTIが良かったです。



ナローポルシェの中でも割合と廉価なTですが、このお値段。さすが状態が良いとこのくらいになるんでしょうね。いやホント、ほれぼれするくらいの素晴らしいスタイリングでした。





世界一ダサい車として一部で有名なザガートスティルビオ。
レパードベースでザガートのデザインな日本車。なんだけどこのダサさ。やはり桜井さんのセンスの悪さがハッキリ出てしまった、と思わざるを得ない・・・。ちょっと狙ってやってもこの感じは出ないでしょう。内装はレパードそのまんまというバランスの悪さも最高。
でも今見れば、珍車として好きな人に渡っていく。希有です。
ただ、この会場では珍しい新車価格(1890万)よりも現在の販売価格の方がだいぶ安い車です。




Ferrari Dino。





タルガトップの912。912は911の廉価版ですが、それでも今はこの値段なんですね。



911カレラ。2.7リッターの速いヤツ。
お値段もさすが。



カウンタック。LP5000QV。



190E Evo2 DTM。これ本物なんですか?



Ferrariのラリーカー。マルティニカラーが美しい。



ペニンシュラのロールス。












アストンマーチン。DB4、5、6。
フロントは正直そんなに変わらないけどリアが違う。
今までアストンマーチンにはあまり触れてこなかったけど、いいわ。これ。
最高に格好いい。
今までジャガーEタイプの方が良いと思ってたけど、このイギリスの田舎くささ(カントリーっぽさ)がアストンマーチンだよね。










マツダロータリーエンジンの系譜。
一番人気でしたね。やっぱ自社の歴史とそれを踏まえて未来に繋げる、ってのがきちんと分かる展示は楽しい。



カニ目。いくらだったんだろう。かわいいなあ。








私の憧れの車、Citroën SM。
実物は何度か見ているけど、今回なんと座らせて貰った。
意外と堅めのレザーシート。目線は低すぎず、運転は苦痛では無さそう。
ああ、SM...欲しい。690万でホントに動くのでしょうか。動くんでしょうね。
それならばやはりこの車はお買い得で楽しいはず。だってSMが690万ですよ。
4灯のATとかならもっと安かったりします。
カウンタックやらFerrariやらに4000万突っ込むより、、と私なら思ってしまいます。









そしてDS。こちらも初めて座らせて貰いました。
しかもレザーとファブリック両方!
結果、ヤバイですよこのシート。


ファブリックのやわらかさは異常。そしてレザーはというと、こちらも異常な柔らかさ。完全に新しい価値観。ぶっ飛ばされますね。将来何処かのタイミングで手に入れたいと思います。というか、そういうのを体験できるっていうのがこのイベントの一番良いところかも。




2CVも座らせて貰ったんですが、こちらも簡素なシートながら座り心地は良く、フランス車は奇特な機構だけどシートは圧倒的に素晴らしい、ということだなと。





DS、SMのお尻。いつまで見てても飽きない。


と、いうわけでアストンマーチンシトロエンの魅力にやっぱりハマってしまう、Automobile Councilでした。


そしてこのイベント、何が良いって会場に一切音楽の類いがなく、集中して見られること、上質な雰囲気が漂っていること。これがなにより良かったと思います。車を文化の一部として捉えるイベントとして、とても開かれていて、そしてクオリティもあったんじゃないかなと。日本の車文化は装飾したり改造したり、それもありだと思いますし、楽しいと思う。でもこういう方向性の文化も定着して欲しいなと思う。


この感じ、とても気に入りましたので、また来年も行きたいと思います。