ダム


四万温泉には劇場アニメ「千と千尋の神隠し」に登場しそうな橋を基軸にスマートボールや射的場、お土産や等が軒を連ねる古き日本の温泉街が存在する。


その景観を損ねているのはとなりにながれる四万川を塞き止めた四万ダムである。この平成11年に出来た新しいダムは温泉街の頭上に君臨していて無気味な事この上無い。


ダム好きとしては減衰工の異常に凝った意匠等に目が惹かれてしまうのだが、発電、治水に加えて地域密着という新たなダムの役割を群馬で初めて担ったこのダムからはその役割が果たされているとは思えない。なぜ近くに温泉あるのに新たにダム内に温泉施設を作らねばならないのかね?


写真は四万ダムの下流にある珍しい小型の半変形アーチダム、中之条ダム。巨大構造物へなぜか憧憬がある私としてはこうしたダムはなんだかんだいっても奇麗であるように感じる。