たくみの里(全国に何か所かありそう)


「Title」と言う雑誌が昔あったが(今もあるが無いような物だ)、そこに「メルトダウンする日本の風景」と言う連載があった。どこまで行っても同じ日本の風景、妙にカネのかかったホール、祭り、そんなものを紹介して日本の風景は「メルトダウン」していると論じた連載である。


ここ湯宿にもそれと同じような物が最近出現したらしい。湯宿とは群馬県新治村にある変化から取り残されたささやかな温泉地でつげ氏の漫画「ゲンセンカン主人」に登場し「ここは死んだような街だ…寿命の短い老人しか居ない」と言わしめたところである。(昔は知らないがいまはそんな事は無い。)


さて、その施設だがここからほど近いところに「たくみの里」という公共観光施設が存在する(ウルグアイ減反の見返り施設)。匠の職人を集め、古い街並を再現して(19軒)観光の目玉にする。近くには350人収容の’’ふれあい’’もとい「でんでこ座三国館」という多目的ホール。そして極めつけは6つある郷土資料館である。これが7500人の人口の村にある。


「Title」「犬と鬼」のどこにもこの施設について載ってはいないのだが、あまりにも掲載されている事例に酷似しすぎて言葉を失ってしまった。
写真は村が経営する「奥平温泉 遊神の湯」。新治村に存在するどの宿よりも立派に思える。