第四回 世界のウチナーンチュ大会〜Welcome home〜


 題名だけみたら何のことやらわからないって人、多いと思います。私も5年前そうでしたから。ウチナーンチュとは沖縄人のこと。つまり沖縄で生まれたり育った人のことですな。というわけで先週日曜の綱引きに引き続きビッグイベントのウチナーンチュ大会です。


この大会は100年前くらいから沖縄から南米やハワイなどに移民した1世もしくは2、3世などが世界中から帰ってくる里帰りイベント。5年に一度開かれているのです。沖縄はもともと海外との交流が盛ん。いまでいうシンガポールみたいなところでした。だから明治時代に移民政策が始まった時も、金のために仕方なく行くという感覚よりも、「なんか楽しそう・海外指向・稼ぐぜ」ってことで移民した人が多かったらしい。暗くないんですな。


で、渡ってからはほんと色々苦労があったみたいですが、そういう人々が何十年ぶりかに故郷に大挙して帰ってくるわけです。成功した人も多く、こちらの人々は当然感謝の念がいっぱいあるわけで、もの凄い勢いで歓迎するわけ。


これがね、いやほんとに感動です。主旨が素晴らしいでしょ。イベントの主役が沖縄を離れて遠い外国の地に行った移民たち。そのたびに日本語、スペイン語ポルトガル語、英語での司会。大変そうだ。


前夜祭、ハワイ、アルゼンチン、ブラジル、ボリビアなど国ごとに別れて移民たちのパレードがあって関係県人全力で歓迎している姿を見て双方、涙。こちらももらい泣きですよ。先祖崇拝の強い沖縄だからこそで、こんなイベント他では絶対成立しないのでは?
ファイナルコンサートでは沖縄の血と南米の血が混ざった、移民たちの子孫ともいうべき「ディアマンテス」登場でまた涙だ。良い歌詞の歌、歌うんだコレが。


最後は当然カチャーシー(沖縄ではお祭りの最後に必ずあるダンスタイムね)で会場全員で踊って大満足。こんな良いイベントを開催するとは、ウチナーンチュやっぱ凄いわ。ここは深くて多様な島ですわ。ますます好きになるよ。私も第8回あたりには帰ってくる心意気満々になった。


写真はファイナルコンサートのカチャーシー時。中央右側の「会」の文字の下に居るのが現知事。生知事登場で盛り上がる!次回は2011年。


Appleの比嘉ジェームス氏(沖縄出身)が企画を手がけた「iPod」でLed Zepplin「Immigrant Song(移民の歌)」を自宅で聞きながら。