天気が夏

 12月だというのに関東は気温21度。沖縄かっつの!
こっちの21度はさすがにあつい。


こういうのをすぐに異常気象だなんだと騒ぐけど、そういうのって結構国民性があるらしく、この前聞いたラジオ「AVANTI」によれば、昭和初期の段階で永井荷風は『断腸亭日乗』で
昭和10年9月25日、南風吹き入れて、暗雲散じて青空あらう。
 暑さにわかに著しく、蝉また泣く。昨日は華氏65〜66度の寒さ
 なりしが、今朝は80度の暑さなり。寒暖の激変驚くべし。
 俚諺 “暑さ寒さも彼岸まで”ということありしが、東京の気候
 年々険悪となり。今は古き諺も役に立たぬようになり、諺のみな
 らず学問、道徳、芸術をはじめ、古人の言にして今の世に用をな
 すものは、ほとんど後を絶つに至れり」


なーんて言っているらしい。


ううむ。これを見るからに日本人は昔から異常気象がスキな国民なのかもね。あおるのはスキだけど、地球温暖化対策も結局のところ防波堤を築けば水害は防げるし、切迫感が無いから、行為が楽しくなければやらんよねー。


前も書いたけど、対策行為に対する実感値の提供が絶対的に不足している。例えばガソリン使わない方が使うよりも自分にとって利益増っていう見返りがないと人は動かん。さてさて。


 沖縄になぜかないものの代表はプラネタリウム。だいたいどこの県にもきちんとしたのがあるよね。なぜかほとんど無いんですよ。あるにはあるんですけど、常設じゃなかったり、海洋博にあって誰も行けなかったり…


というわけで内地に帰ったら、プラネタリウム界を現在席巻中の大平''ダバダー''貴之さん制作のメガスター2を観ようと思っておりました。で、台場にあるやつは混みまくりなので、川崎青少年科学館へ。大学生100円。観客30人くらい。


メガスタ−2は従来型のプラネタリウムに比べて遥かに多くの星を表現できるタイプの設計。双眼鏡で観ると確かに天の川に星がたーくさんあって超美しかった。それも良かったけど、従来機で川崎で見える星空から八ヶ岳で見える星空へワープする瞬間の体験はありがちなんだろうけど驚異的にかっこいい演出だった。あー田舎だとこんなに星って見えるんだなーと。


プラネタリウム、良きかな、と思った。