ヱヴァンゲリオンとやら


 いまさら正直に告白すると中学生活にはほぼなんらかの形でこの「エヴァンゲリオン」が
絡んでいたと言っても過言ではないでしょう。ねえT岡君。それくらい大きい。


そのくらい''ハマ''っていたように思う。
そもそもこのアニメは中学一年の10月から水曜の確か6時半からやっていて、途中から
急速にはまっていった。その後は深夜の再放送、ゲルゲというラジオ、映画化と盛り上がり続けていった。


しかし、口には出さないものの多くの人と同じように、あの映画はどうなんだ?という思いが強く、消化不良気味で
いつの間にか興味も失せてしまった。(2年間くらい続いていたのも驚きだけど)


そこで12年ぶりの映画化である。早速見てきた。火曜の9時というのに客の入りはとても良くて、客層も幅広い。意外と多いと感じたカップルはたぶんどちらかがハマった人で、男数人グループもしかり。ちらほら見かけるサラリーマンならば相当ハマッた人っぽい、などなどこうしたアニメーション映画にありがちな極端にそれっぽい客層ばかりではないことに驚く。確かにそういう人も掬える''とっかかり''がこのアニメーションには多かったのかもね。


さて、感想だけど、とても違和感を感じた。凄く微妙。それは中学一年の時にみた主人公(中2)と今見た主人公が全く違って見えるから。思えば昔は同世代だった主人公がもの凄く子どもに見える。だから時間の流れを感じたし、少し古いなとも思った。だけども町の描写や機械ものの使い方とキャラクターの作りはやっぱりうまいので、そこで救われた。


それよりも、前にきちんとハマったひとは、12年目のこの時期になぜこのアニメーションにハマッていたのか、を考える良い機会だと思う。97年のあのラストシーンで思考を停止させてしまったのだから、もう一度。そういう映画も珍しい。