きぼう上がる


【photo: NASA


3月11日の1時28分(タイ時間)にKenedy Space Centerから無事にSTS-123・エンデバーが打ち上げられました。現地時間で2時28分だったので真夜中の打ち上げとなりました。いやー美しい。ちなみに真夜中の打ち上げは撮影の露出決めが非常に難しい。M-Vの時、露出補正ー2でも明るすぎた記憶があります。


さてこのシャトルでついに日本のISSモジュールである「きぼう」の一部がISSに運ばれます。正直、日経NETなどで松浦さんその他が指摘しているように「きぼう」の使い道はそれほど「希望」のあるものではないように感じちゃいます。


ですが、インド、中国などと比べて停滞しているように感じる日本の宇宙開発に子供達の関心が向けられるのは非常によいこと。私はTBSの秋山さんが初めて上がったときはまだ子供でしたけど、もの凄く興奮したのを良く覚えています。でも、いまの小中学生って考えてみれば全員、生まれたときから日本人が初めて宇宙に行った後に生まれているわけで、これってやはり凄いことだと思います。


すでに日本人が宇宙に行くことが当然の世の中にいるという感覚。そしてこれからは常時日本人が宇宙にいるという感覚になるわけです。これは凄い変化でしょう。


6年前、白神山地の白神山山頂で夕方ISSが横切っていくのを見ました。ちょうど白神山から見える日本海には複数の漁船の明かりがともり、空には星が輝き始めていたときに北から南に空と海の間を横切っていくISS。それはもう感動的な光景でした。星と一緒に輝くISSに我々と同じ人間が乗っているという感覚は何とも言えない感動を引き起こしました。


あの時はロシア人とアメリカ人が乗っていたわけだけど、これからは日本人もあそこに乗っている。「きぼう」の役割、使い道はさておいて、この感覚は将来子供達にどんな影響を及ぼすのか、とても楽しみ。


ちなみにエンデバーの発音、これ、親父も昔っから指摘しているんだけど、なぜNHKなどは間違い続けているんでしょうかね?普通に、「エン「デ」バー」なんだけど・・・今回もTBS、NHKでは「エ」にアクセントのある発音をしておりました。