まきおちゃん

ハードボイルドに生きるのだ (講談社+α文庫)

ハードボイルドに生きるのだ (講談社+α文庫)

ひさびさに面白かった本の紹介。いままで宇宙関係の本は出れば買うか図書館で借りるというスタンスで読んで来たけれど、この向井千秋宇宙飛行士の旦那の本は存在は知っているにせよ、なんで旦那が書いているの?というひねくれ根性が邪魔をして手を出せなかった。


今回、バンコク伊勢丹の上にある紀伊国屋書店で物色していた所、上の表装の本を発見。この絵が知人にものすごく似ていて手に取って、まえがきを読んでみるとこれがものすごくいい。いままで手を出さなかった事を後悔。良くいう『珠玉』のエッセイである。


向井万起男さんは慶応大学病院の病理医という至極真っ当な職業に就いておられるのだが、考え方は抱腹絶倒でその上、実に考えさせられる。これほど面白い宇宙飛行士の旦那はいないだろう。


特にアメリカに入国する際、「私は宇宙飛行士の旦那で、NASAで働いている妻に会うためにアメリカに来た」という説明をして入国管理官の態度の変化を見るというエピソードが面白すぎる!軽〜い文体なので寝転がって是非。