大湯温泉『友家ホテル』

友家ホテルは新潟県魚沼にある大湯温泉という古くから続く温泉街の川のほとりに建っています。
こちら、前の日の記事にもあるように外観は中規模の温泉ホテルといった趣で、決してオシャレ感や高級感はありません。でも中に入ると凄く面白い改装が随所でされていて印象はじわじわと崩れていきます。今回はそんな心くすぐる内部の雰囲気をお届け。




お部屋に入ってまず気がつくのは清潔感とかわいらしいインテリア。その中でも素敵だったのがこちらのマッチ。大正〜昭和初期のいわゆる昭和モダン風に仕上げたマッチ箱のイラストがとてもいい。クラシカルなリゾートホテルでありそうなデザイン。



そして、この写真を見てビビッと来た人、正解!「ここの宿の人は間違いなく文具好きだ!」と一瞬で分かる事でしょう。なんとロディアのメモパッドとBicのボールペンが。温泉ホテルにこの組み合わせは意識的にやらないと絶対無い。私はこれを見て、「この宿、信頼出来る!」と勝手に判断いたしました。



そしてそして、階段がかなり急なこのホテル、踊り場のスペースにこの雑誌が!もともと(なぜか)白夜書房から出てた「ニュートラル」と出版社が変わってリニューアルした「トランジット」が。この雑誌、今出ている日本の旅雑誌の中で写真と印刷のクオリティが一番良く、私も大好きな雑誌です。またまた信頼度が上がる。



このスペースはお風呂上がりに休憩出来るようにと解放された空間。とても謎で面白い。



で!フロントにはこれが。これはもうBicマニア決定ですね。これはなかなか売っていないですから。聞いてみたらやっぱりこれが好きなんだそうです。自信から確信に変わった瞬間。




ホテル内には空いているスペースにこうした装飾がされていて、どれも美しくとても楽しめます。




さてお次はお風呂と料理行ってみましょう。こちらは露天風呂の脱衣所です。置いてあるのはハニカム棚と柳宗理のバタフライスツールですよ。これはもう文具、デザイン家具好きと見て間違いないと確実に思った瞬間。こういうところからこの宿の人がどんな人なのか、内装のアートさを考えると出身は美大だろうとか、次は何を見せてくれるのか想像がドンドン膨らんでいきます。


宿の人と客にこんな面白い距離感が生まれるホテルはそうそう無いですよね。
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