奥只見シルバーラインから奥只見ダム
奥只見シルバーラインは奥只見ダムを作るために造られた道路。全長22kmのうち大半をトンネルで占められており、岩盤繰り抜きそのままの断面のトンネルは幅員狭く、暗く、カーブが多く凶悪そのもの。全くとんでもないトンネルです。
詳しくは私が大好きなこちらのページの奥只見シルバーライン大特集をじっくりと見ていただきたいと思います。
道路レポート 主要地方道小出奥只見線 <シルバーライン> 第一回
こちらが入り口。みての通り昔は有料でしたが、今は無料化されています。
奥只見シルバーラインのトンネル。こんな断面のトンネルが断続的に18kmも続きます。18kmですよ!カーブもアップダウンも多いし、工事中44人もの殉職者を出したというとてつもないトンネル。正直こんな怖いトンネルないです。
途中こんな景色もあって気を緩めさせられますけど、基本は上です。
そんな凶悪で最高に愛すべきトンネルを抜けるとこんな絶景。
奥只見ダム。小説『ホワイトアウト』のダムのモデルとしても有名。日本のダムを2つ上げろと言われれば100人中90人が黒部、奥只見と答える事でしょう。日本の高度経済成長を支えたこと、祖父がこの頃ダム用タービンに関わっていた事など熱いものがこみ上げてこざるを得ない濃密なダムです。なお雪を冠った奥只見ダムはシルバーラインが冬に閉鎖されることからなかなか見る事の出来ない景色。運が良い。
さて、そんな奥只見ダムから降り、今夜の宿はこちら・・・このお宿、一見普通の温泉地にある旅館というかホテルに見えますが、違います。入ってびっくり、最高に居心地のよい場所でした。世界にホテル数あれど、こんな素敵なところはなかなかありません。サービスの価値観はともすればホテルという世界共通を第一とする業界では画一化しがちなのかもしれませんが、ここのサービスはしっかりとした考え方にたって独立しているように思いました。そしてこれから古いホテルはどのようにすればいいのか、その方向性の一つを見た気がします。
次回、じっくりと。