Italiy (Day5) Cremona-Vicenza


そんな感じでポルトヴェーネレを後ろ髪を引かれながら後にして、一路ヴィツェンツァ・・・の前に寄らなければいけない街があります。

クレモナです。



本屋もバイオリン。




クレモナ・・・この町の名前を聞いて、天沢聖司という名前が出てきたらあなたは聖蹟桜ヶ丘にも行ったことがあるんじゃないですか?



ここはジブリの長編アニメーション「耳をすませば」で主人公の恋人天沢聖司がバイオリン職人になるって事でイタリアのクレモナに留学したというあのクレモナです。




このクレモナ、なんとストラディバリの出身地であり、今でも実際にバイオリン職人が多くの工房を開いております。




で、このクレモナ、イタリア一の高さを誇る鐘楼「トラッツォ」があったりして、こぢんまりとした街ながらとても高級感があります。



このトラッツォ、バイオリン製作を学ぶ学生は登ったら卒業できなくなるというジンクスがあるそうで、卒業して晴れて登って街を見下ろすことが出来るんだそうです。留学を終えるときに聖司君もきっと登ったことでしょう。



トラッツォカラの眺め。私はバイオリン作っていないので登ってもいいでしょう!



こうしたバイオリン工房の看板をちょこちょこ見かけました。



見ると聞くとじゃ大違いというわけでもありませんが、これがクレモナ。
行けてよかった。


さて、クレモナからさらに北上しヴィツェンツァへ。このヴィツェンツァ、それほど有名な街ではありませんが、イタリアなのにJAZZが盛んで今回の旅のハイライトでもあります、上原ひろみのコンサートがあり、この日訪れることになりました。




しかも演奏会の会場はヴィツェンツァの街に数多く存在するパッラーディオという建築家の代表作テアトロ・オリンピコ劇場。なんと1584年に完成した古い建物です。詳しくはこちらのリンク先を見て頂きたいのですが、このように舞台上に3つの開口部があり、あたかも奥に続いているように見えるのです。

http://www010.upp.so-net.ne.jp/architurismo/architurismo/citta/vicenza2.htm




ここでの演奏会は開始が21:00〜。ヴィツェンツァ・オーケストラとの共演です。



開場は20時半、劇場内は石で出来ており、座るところも上の方は石。石の上に座布団を引いてくれます。
Hiromiを初めて見る人がほとんどと思いますが、会場はイタリア人たちでいっぱい。




ガーシュインのラプソディーインブルーやI got rythmなどをHiromiならではのアレンジで聞かせた後はソロコンサートへ。主にPlace to beからの曲で、ドンドンと奇想天外な動きやアグレッシブな演奏に会場内に驚きが。
最後は3回ものアンコールを経てスタンディングオベーションで幕切れ。会場の外に出るとHiromiの演奏に感動した観客たちがDVDやCDを手に興奮して演奏の様子を話しています。





日本から遠く離れたイタリアでピアノ一本、観客をここまで沸かせるHiromiさん。いやー日本人としてグッと来ないわけはありません。終わったのは23時。26ユーロで至福の時間を過ごすことが出来ました。(チケットはインターネットで事前に購入。便利な時代です。)