2012年振り返り

そろそろ今年も残り少なくなってきましたので、振り返ってみたいと思います。

個人的に娘の誕生と約5ヶ月での旅立ちという忘れ得ない出来事があったため、今後ここまで感情が突き動かされることがあるだろうかという程、喜びと悲しみを味わった年になりました。生命の誕生と避けられない死について考え続けた日々、そんな中でも立ち止まること無く、喜びと楽しみのほうが遙かに大きかったのは、間違いなく周りの方々のあたたかい心遣いと日本の高度医療福祉、音楽や映画、テレビなど様々な文化のおかげであり、家内と共にずっと感謝しつづけると思います。また、そんなあっという間の日々は通常経験出来ないような希有な良い思い出になったと断言出来るでしょう。


そこで今回はあの日々の中で個人的に感謝しないわけにはいかない音楽、映画、メディアについて書いてみます。


・音楽部門 「あーりんは反抗期!」および「事務所にもっと推され隊」および「シングルベッドはせまいのです」作詞:作曲 前山田健一


7月3日、朝に旅立った娘に会いに行くために日本に帰る途中という状況の中、ウドンタニ空港でなんか聴こうと思ってダウンロードしたこの3曲ですが、ほぼ折れそうな心を支えてくれるどころかバカすぎる歌詞と心からの叫びのような最高の歌唱で超前向き思考に変えてくれた、感謝してもし尽くせない曲。


いや、今思えばdaughter亡くなっているのに「あーりんのこと佐々木って呼ぶな!」「さーさーき!オイッ!」「I want office push!」「まあ夜とか1人でトイレは念仏唱えていくけどさ」という一切慰めの要素の無いようなこの3曲は無いだろうと思うんだけど、あのときの精神状態に完璧にハマったんです。なんていうんでしょうか、悲しいときに慰めてくれるような曲ってどこか見放すくらい突き抜けていないといけないんだなと。


結果的に翌朝日本に着く頃には今後のことを前向きに考えようと頭の中も整理でき、音楽の力を思い知らされました。
そして、お腹にいるとき娘もももクロ好きそうだったし、やっぱりなにかの繋がりがあるのかもね。
そういうわけで今年個人的に一番大切なのはこの3曲。


ただ、今年単純に一番グッと来たのはトマトゥンパインのPS4Uです。出来が良すぎました。


・DVD部門 「ゴッドファーザー シリーズ」


娘が生まれてからタイに帰ってからの不安な日々を全開で支えてくれたのはこのシリーズ。ファミリーの幸せとその幸せを失ったときに一家の長はどうすんのか、考えさせられました。特に1ではソニーを失った後のゴッドファーザーを自分に置き換え、その時をどう過ごすのか考えるきっかけを与えてくれました。あと全然関係ないけど3のヒロインであるソフィア・コッポラは「演技が下手、可愛くない、親の七光り」等々、人気が全く無いんですけど、私は見た目もかなり好き!何で人気無いんだろう・・・



・テレビ部門『「世界の果てまでイッテQ! 2月19日放送「アコンカグア登頂SP」および9月2日放送「森三中の温泉同好会〜イタリア肉の旅」』

今あるテレビ番組の中で編集技術が最先端だと思うこの番組。中でも特にこの2回を。前者はバラエティ番組でははみ出てしまうような極限の状況をお茶の間に届けてくれました。編集も特に後半、緩急自在で素晴らしかったです。ギャラクシー賞


後者は森三中のバランスの良さに感動してしまった回。肉を食べたときに「今どんな気分?」と聞かれて「Heaven!」と韻を踏みながら返す打ち返しの良さなど、呆れるほどに素敵でした。おかげで相当笑わせて頂きまして感謝。



・ラジオ部門 TBSラジオ『トップ5リターンズ』

前期より1日増やし週4日として、放送時間を4時間から2時間に減らしたトップ5。
新たなパートナーを得た各曜日はどれも面白い。たぶんこれはラジオ界の奇跡をリアルタイムで見ているって事だと思います。無名に近いパーソナリティを大胆に起用し素晴らしい結果を生むその勇気に惜しみない感謝と賞賛を。この番組のおかげで年後半も毎日楽しく乗り切れました。


そんなわけでみなさま、日本はずいぶんと寒い冬とのことですが、暖かくしてお過ごし下さい。