Pizzeria da Michele

ナポリ駅に戻り、今回の主目的の一つ、ナポリピッツァを食べにスパッカナポリと呼ばれる旧市街地区へ。
そもそも今回イタリアに行こうと思ったのはナポリのピッツァを紹介したAVANTIPODCASTを聴いたから。
ピッツァもといピザは今では世界中に普及した世界食ですが、元々はナポリの食べ物。
そんな『ピザ』の原点、源ともいえるピッツァを食べたいというのが大きな動機です。


なおスパッカナポリには古くからのピザの名店が二つあり、一つはディマッテオ、もう一つはダミケーレとの話でした。



この日行くお店はメニューが豊富と話していたので、ディマッテオに決定!
だがしかし!この日は日曜日。調べてみると日曜はディマッテオもダミケーレもお休み!Mamma mia!



スパッカナポリは旧市街だけあって情緒のある建物がみっしり。住人も普段着で生活しているまさに生きている街でとても面白いところです。



スパッカナポリを適当に歩いていると、小さなPizzeriaに凄い人だかりが。



おお、ずいぶんと人気のあるPizzeriaだなあ、ここにしてみようかなと思って店名をみてみると行こうとしていたダミケーレ!
なんでも5月と12月は日曜日もやっているそうです。ラッキー!
とりあえず番号票をもらって外で順番を待つシステムです。



店内に入ると大きな窯が有り、2種類のみのピッツァが焼けるいい香り。
手前には写真が飾っており、なにやら見たことのある白人女性。ジュリアロバーツじゃないですか?
なんでも、ダミケーレがハリウッド映画の舞台になったらしい。そりゃこれだけ混みますね。



メニューはピッツァマルゲリータとマリナーラの二種類のみ。
ダミケーレは1870年に創業して未だに大体同じところで営業しているそうです。
メニューもさして変わっていないという、まさにピザの総本店と呼ぶに相応しいお店。


世界中に広がった料理の総本店で未だに営業しているところというとSTARBUCKSのシアトル1号店とかケンタッキー州のコービンにあるKFC1号店のサンダースカフェくらいでしょうか。ちょっと他には思いつきません。
日本だとアンパンの木村屋とか中村屋のカレーライス?あとドリアやスパゲッティナポリタン発祥の地、横浜ニューグランドホテルもありますが、それ以上の発祥の地レベルかもしれません。



こちらがピッツァマルゲリータ!これで4ユーロかよ!というくらいに大きいサイズで登場。



もう一つのマリナーラはトマトとニンニク、オリーブ・オイル、オレガノのみのシンプルなソースで作られたピッツァ。


さて、ナイフとフォークで切りながら食べると今まで食べたピッツァとは全く違うことに驚きました。


日本のピザの普及はアメリカからだったので、我々の世代が初めて食べたピザはパン生地ベースの厚めのピザにトマトソース、サラミ、チーズなどが載ったシカゴピザが定番だったと思います。これに1990年代からクリスピーピザなどと称されるニューヨークやイタリアのミラノピッツァのような薄くサクサクした生地のピザが急速に普及していきました。


しかしナポリピッツァは上のタイプとは違い、生地が超美味くてモチモチなのです。厚さはミラノピッツァよりは厚いものの、ナイフで切るのが大変なくらいモチモチしており、外側の耳の部分はこんがり焼けてパリパリしております。ミラノピッツァが具材勝負な部分があるのと対照的にこちらは生地勝負。まさしくピザ発祥の地のピザと思うようなピュア感、素のピザ感覚があります。チーズの入っていないマリナーラはよりその感覚を味わうことが出来ると思います。


他のお客さんを見ていてもイタリア北部のように耳の部分を食べない人は少なく、半分以上が耳まで食べているのも印象的でした。



そんなわけで大満足だったダミケーレ。ナポリに行ったらこのピザの原点をご賞味あれ!というよりこのピザ食べに是非ナポリへ!!