私の思うシン・ゴジラ

もうすぐ12年ぶりの日本新ゴジラシン・ゴジラが公開される。


映画館初体験がゴジラvsビオランテである私にとってゴジラ映画というのはある種、自分の成長と重ね合わせているもののとして捉えているため、新作のゴジラ、もの凄く気になってます。


しかも脚本・総監督庵野秀明で監督・特技監督樋口真嗣
これって20年前にゴジラが一度終わるといわれていたvsデストロイアであまりの酷さにブースカ言っていた自分とラジオで同じような意見を言っていた庵野秀明がやってくれるっていうので、遂にやってくれるのかというような嬉しさと楽しさと怖さがある。


で、この映画、キャッチコピーが「日本対ゴジラ」。これ、「太陽を盗んだ男」が好きな二人のこと、「太陽を盗んだ男」の原題である「日本対オレ」へのオマージュであるんじゃないかと。監督は新劇・破でYAMASHITAを流していたし。太陽を盗んだ男のDVDのチャプターネームは樋口監督の命名。これはもう間違いないんじゃないかと。普通に考えたら人間対ゴジラとか、大きくいうと思うんで、それをわざわざ日本に限定している要因はそれだと思う。


さて、その情報と予告編を受けてどんな内容になっているのか、
7月10日時点での予想というか私の思うシン・ゴジラを書いておきたいと思う。


対戦モノではない怪獣映画というのは以下の特徴がある。
1.人為的な環境の異変などにより怪獣が出現する
2.その怪獣が食料や繁殖目的など何らかの目的を持って都市に上陸する
3.進行を食い止めるために人間側が努力する
4.努力もしくは偶発的な状況の変化により結果的に怪獣は死亡するか被害のない位置へ移動する


今回のシン・ゴジラは予告編を見ると明らかに日本の東京に上陸している。
問題はどうしてゴジラが誕生して日本に来るかという理由付けだ。ガメラの場合はマナエネルギーがどうのこうの、
元々怪獣封じのため超古代文明の作ったロボットという完璧なウケが存在したが、この問題に正面から
ゴジラが取り組んだことは今まであんまりない。


そもそも対戦相手がでてこなかったゴジラは初代ゴジラゴジラ1984、ハリウッド1作目のゴジラの3本。
初代はビキニ環礁で核エネルギーを受け突然変異して日本へ(理由付けは特に無い)。
1984は眠ってたところ火山活動で爆発して復活、核の匂いをかいで割と近かったという理由で日本(浜岡原発)へ。
ハリウッドはポリネシア環礁でフランスが核実験していたら突然変異して何故かニューヨークへ。ポリネシアからニューヨークだぞ。遠くないか?


と、まあなぜ東京やニューヨークへ来るのか理由はどれも付けられていない。
映画的な理由、ということで片付けられていたこの問題にシン・ゴジラがどう立ち向かうのか、無視するのか、まずはそこに注目したい。


そして東北震災以降に撮られる初めての日本ゴジラであるがため、人間と自然の対比として描かれるだろう。そして原子力利用についての是非についてもきちんと映画界から意見を投げつけてくるモノだと思っている。というかそれが無かったら今作る意味ないだろ。


一作目のゴジラは最終的に1人の人間の犠牲と科学の力により、ゴジラを葬り去ることに成功する。この犠牲があってこそあのエンディングは人々に色々な想いを巡らせていると思う。結構好きな1984のエンディングにカタルシスが無いのはその問題が大きい。


以前、ハリウッド二作目のゴジラゴジラを倒すためになにか大きなモノを犠牲にしなくてはならないものを使うんじゃ無いかと予想した。結果的にはまさかの対戦相手が出てきて全然使わないんだけど。あげく核爆発も起こしてて、もうちょっとね、あれは無いよね、と。バットマンライジングでも同じように遠くで核爆発させてたけど、遠けりゃ良いってもんじゃないからね。


そんなわけで今回はシン・ゴジラを人間側が倒すためにどのような工夫が起こされて、それがどのような犠牲を払うものになるのか、そこに注目したい。人間なめんな、というあれだ。そしてその結果、人間の成長にゴジラが役に立った、というような展開になればと思う。
私はゴジラも倒してしまうが、世界中の核兵器の無力化に繋がるため、使用が躊躇われるような抗核バクテリア的なものの登場を予想したい。まあそれだとビオランテなんだけど、今もってあの映画の設定は良くで来ていると思う。


その2点がどうなのかに焦点を絞って観るだけでも、十分に楽しめるんじゃ無いかと思う。
今やっているプロモーションからは不安しかないけど、前評判や内容を表に出さないがためのどこを狙っているのか分からないプロモーションだと思うので、期待して待ちたい。


まあそれにしても初めて映画館で観た映画がゴジラだとこういう人間が出来上がるのである。これが「私をスキーに連れてって」だったら全然違うだろう。ホイチョイは大好きだけど・・・。




榛名湖にて。

池袋のKING BARにて。日本一のRUM BARですね。


貴重な747。


以下バンコク、ウドンタニスナップ。