イカスミ(汁)定食


イタリア料理で使われるのが広まって、健康食材としていまではなんの疑問も持たずにイカスミを食べてますが、あれって黒いし、もしイタリア料理で使っていなかったらあんまり普通に食べられない代物だと思います。でも沖縄には王朝時代からイカスミを食べる習慣があったそうです。


 その典型がこのイカスミ。「イカスミ」だけですでにでイカスミ汁という料理の意味になるらしい。イカとンジャナ(にが菜)をカツオだしとイカ墨で仕立てたものです。一般的にシンジ料理とかヌチグスイ(命の薬)とかクスイムン(薬料理)と呼ばれ、パワー系の料理としてたまに食べていたそうです。なんで食べるようになったかはまた諸説あって、「キリストの布教に来た人が作ったのが広まったけど、キリスト教は普及しなかった」とかのてーげーな話が飲みの場のつまみとして提供されています。


ちなみにこのイカスミを食べるのはイタリア以外にスペイン、ポルトガルなど限られています。イカスミを食に利用する事情にそれぞれ共通性があるのか、興味深いところです。とりあえずアミノ酸リッチで旨い事は間違いない。


 写真は西原レストランのイカスミ定食。1100円。集中講義で講師をされている先生におごっていただいちゃいました。いやあ持つべき物は素晴らしすぎる先生ですねー。