昨日エントリのように原油高の影響は比重の一番かかる航空業界からじわじわとすべてに波及しそうな勢いです。最近本当にやばいなと感じているのは小麦やコメなどの穀物価格上昇。現在先物市場ではトウモロコシ・コメ・原油すべて史上最高価格です。


こうしたなかタイでは不作の影響もあり、すでに備蓄米の放出も始まっており、直接目に見える状況として先週末行ったスーパーでは米は1家族3パックまでという販売規制がかかっておりました。ちなみに価格は私がこちらに来たときのほぼ倍。タイは米の世界最大輸出国なので輸出先の国でも当然米価格の上昇が激しくフィリピン、インドネシアなどのコメ輸入国ではコメ不足で「2008米騒動」ともいえる状況になっており高すぎるタイ米が買えずミャンマー産に切り替えるお店なども出ているようです。


日本国内ではバターがなくなるなど輸入飼料の高騰の影響をもろに酪農業界が受けており、ちょっとホントにこのまま行くと食料価格やばいかなと感じてます。私の仕事には今のところ肥料価格の異常な上昇という形で徐々に影響が出ております。


いよいよレスターブラウン氏が長年唱え続けてきた割にいつまで経っても来なかった「食料価格の上昇による食糧危機」がやってくるのでしょうか。それとも投機筋による一過性のものなのでしょうか。そこに答えをすでに出しているという人はなかなかいないんですよね。そのためこの状況、長く続きそうです。


写真は去年夏の佐渡の田んぼ。