激闘の東海大学ル・マン24時間 友人超ロングインタビューその1 ルマン到着編


(C)Mike Hewitt/ゲッティ イメージズ


先日の土曜から日曜にかけて行われたル・マン24時間レース。AUDIプジョーの熾烈な戦いの横で東海大学工学部動力機械工学科林研究室の学生を中心としたチームが、初めてにしていきなり究極の舞台で戦っていた。


それは例えるならば学生がいきなりアメリカズカップ出場とかいきなりX-Prize挑戦とか、ようは金のかかる競争に実績がないのにいきなりでるということである。幾多ある途中の過程を経てからの挑戦が普通だが、それらを省略していきなりルマン、しかもトップカテゴリーというのがあり得なすぎて面白すぎるじゃないの。


ここでは先ほど帰国した我が友人「教授」からじっくりと聞いた「教授の見たル・マン」を書ける範囲で載せていこうと思う。


教授のルマンは6月8日から始まった。


初フランス、初海外、初成田、初パスポートという初物づくしを経て、初レースである初ル・マン出場へ向けてフランスへ飛び立った教授。先に到着していた第一陣に加えての第二陣である。この2陣を合わせた総勢30名、研究室メンバーは全員出撃してのル・マン参戦である。


ANAB777−200(多分)に乗り込み、約12時間のフライトで夕刻、シャルルドゴール空港に降り立った教授。そこではどんなでしたか?


教 えらいとこにきてしまった〜って思ったね。
Y え?どういうこと?
教 だって日本人がいないんだもん
Y そりゃそうでしょ!フランスだもん!
教 しかもさ、車のラインナップがウケルんだよね。
  プジョーとかシトロエンとかルノー・・・
Y なるほど。
教 シトロエンのBXとかもまだあってさ。さすがフランスだなーって。


そんな感じで初のフランスを楽しむ教授。普通の人ならばパリで一泊というところが相場だが、当然さっさと戦地であるルマンに移動。


教 で、観光バスをチャーターしたのに乗ってルマンの宿舎ですよ。
Y じゃあパリとかはスルーですか?!
教 そうなんだよーパリ市内に入ったら即高速。
Y ルマンの宿舎ってのは市内にあるの?
教 いやコース周回内にあるテクノパークっていうところ。
Y いきなりルマンのコース内周ですか!!
教 そうそう。ペスカロロとかクラージュなんかのガレージもあるの。
Y 宿舎の造りはどんな?
教 一言で言うと「仮設住宅」だね〜
Y (笑)仮設住宅ってあの災害時に必要なヤツでしょう?
教 工事現場的な部屋にベッドがドンドンと置いてあってさあ寝てくれみたいな。
  でも隣がプジョーだったんだよ〜
Y え!?隣の宿舎が?
教 これはやっぱりきちんとしてた。2階建てだったし。
Y いきなり最強の敵と鉢合わせですな。


そんな感じで無事にルマンに到着した教授。翌日はついにルマンの地で車の調整を行います。


この続きは次回「ルマンの予選は夜、行われる」にて!