スクリーンセーバー

未完全ながらコレは久々にグッとくるスクリーンセーバーです。


私、昔からこのスクリーンセーバーというモノが大好きで古いところでいうとスクリーンセーバーの革命児フライングトースターを要するAfter Darkシリーズにはいつもお世話になっておりました。特に好きだったのはWarp,FISH,Starry Nightなどなど。ワルキューレの騎行にのせて羽根つきトースターが飛び回るバージョン4.0なんかはあの頃のMac(1990年から1998年くらい)の持っていた「仕事には全く必要ないけど妙に楽しい雰囲気」という空気感を良く表していたと思います。あと、デスクトップの背景が5分おきに実際に撮影されたその時間の写真に切り替わるソフト「Sundial」なども大好きでした。



時は流れ、MacOSX時代のはじめ。多くの人が付属のスムースなズームとディゾルブが写真にかかるスクリーンセーバーを愛用していた事と思います。ワタシもこれをみて「こんなスムースな画像の切り替えが出来るようになったのか」とMacOSX 10.2の入ったPowerBookG4を買う決断をした記憶があります。しかしこれはいわばApple純正。これを越えるスクリーンセーバーの登場がなかなか無く、結構寂しい思いをしておりました。


この状況を未來派図画工作さん作成のスクリーンセーバー「20世紀ボヤージ」の登場が打ち破ります。20世紀を振り返るというコンセプトもヒラギノ明朝の書体を大胆に使ったデザインもOSX時代のMacの世界と調和し、なんとも良い気分にさせてくれる美しい、日本製のスクリーンセーバーの登場でした。未來派図画工作さんはこれ以降立て続けにスクリーンセーバーを制作され、そのどれもが美しく、コレを使うためにMacにするという人もいた事でしょう。

http://www.zugakousaku.com/


今は途中ユニクロUNIQLOCKスクリーンセーバーなどにも浮気しましたが未來派図画工作さんのスクリーンセーバーを気分で変えて使うという状態に概ね落ち着いております。
しかし!この状況になぜかSONYから殴り込みを掛けて来ました。それが今回紹介する<おまかせ・まる録> スクリーンセーバーです。



これは自分でキーワードを入れるとそれにあった画像、テキスト、動画をNetから引っ張って来てスクリーンセーバーに仕立てるというものです。それらをただ並べるだけでは今までもあったような気がしますけど、SONYは長いこと静止画をエフェクト掛けて、並べて、頑張って動かして動画に仕立てる事に熱心でしたから、この静止画とテキストを動画にした際の見せ方がとてもうまいんですね。


でもロードは長いし、一度読み込んでも次立ち上げたときまた読み込みが必要になるなど完璧とはいえません。ヒットする画像その他も権利云々の問題で限られたものになっているみたいですし。
また、ぱっと見たところ左上にずっとSONYのロゴが入っているからこれはスクリーンセーバーの用を成すのかどうか。とはいいつつ、個人の好みでネットから拾って来たものでスクリーンセーバーを作り出す、そしてそれをかっこ良く見せるという事に関してはかなり未来を感じます。動画が散らばって動いているのとかは特に。これは今後の改善と洗練(があるとすれば)に期待したいと思います。


こちらでダウンロード可能。これはMacWindowsも両方あります。
http://www.sony.jp/bd/ss/