It’s a Sony展

つきじ入船江戸の味〜
年末ですね。

あるものを買うためにApple Store銀座へ。



用事を済ませて有楽町の方に歩いていたらあの頃の輝いていたSONYをふり返ることの出来る企画展が銀座のソニービルでやってました。なんとあのソニービル、取り壊して新しいのを作るそうです。
もう50年選手なんですね。




1階で4階層を90cmの段差でぐるりと花びらのように重ね合わせていく構造がSONYビルの特徴。
横浜野郎としては横浜の東急ハンズ?あの感じに近いでしょうか。
今でも斬新ではありますが、もの凄く思うのはバリアアリーな構造だということですね。
階段以外の移動手段がないのは中々辛いところがあります。
とはいいつつもこういう構造のビルは面白いですから残して欲しいなあとも思います。
新しく出来るのはソニーパークということで公園のようなビルになるそうですが、期待したいですね。



ロゴ。なんと73年以降、変わってない。もっというと61年からほとんど変えてない。
これは初めて知ったかも。もっと補足したり色々いじっているのかと思ってました。



現在のロゴのもの凄く精密そうな金属加工品。



イッセイミヤケがデザインした作業服、制服。袖が取れるという斬新デザイン。




SONY TV8-301W 世界初のトランジスタ・テレビ。ミッドセンチュリー特集などで良く出てくるこの機種。
実物は初めて見ました。白黒8インチ。携帯出来る、というコンセプトのテレビ。確かに小さい。1960年。



オーディオ関係はSony Musicの前に。やはりなのかなんなのか、TMRが流れていました。



初代ウォークマン。これも写真は何度も出てきますが実物は初めて。



初代”パスポートサイズ”ハンディカム。8ミリビデオ。



実家で今も使っている気がするこのカセットデッキ。1983年。
テープのカウンターって未だにあれ、必要だったことがないんですが、使った事ある人居ますか??



CDプレイヤー。CDケース4枚分で作ろうということで木製のモックアップを作ったそう。
今思えば、このあたりが工業デザインの最後の時代だったんだろうなあ、と。




一番グッとくるこちらの展示。圧巻の数。よくぞ取ってあったなというくらいのウォークマン関係。
もうこの辺になると純粋な工業デザインじゃ無くなっているのが良く分かる。
特にシースルーなポップなウォークマン。あれは今思えば初代iMacとかに繋がっているんでしょう。



個人的な思い入れでいえばこちら。マイFirstソニーシリーズ。
何故かというと、親父が会社でこれをデザインの参考として買ってたので家に持って帰ってきて遊ばせて貰ってた記憶がある。
今見てもポップでカリフォルニアを感じるような良いデザインだよね。



特にこの今思えば何をするのか分からないだろう機械。これが良かった。
なんと、テレビに繋いで絵が描けるんです。メッチャ楽しかったんよ。色を変えたりペン変えたり。
調べたら18000円だったそう。1989年。俺、小1。保存はビデオ。良いよね〜〜。
https://goodoldbits.wordpress.com/2016/02/18/msx6-my-first-sony/
↑実際に書いているところが動画で紹介されてます。
今だったらすぐにiPadでお絵かきなんだろうけどさ、自分はこのほのぼのとしたデジタルで育ったんだなって。
まあ、良い時代、だったと思う。



マビカ。デジカメの元祖のような存在。でも主流にはならなかった。なぜならその場で見られないから。



ソニーのデザインで歴史に残るのは間違いなくこれ。「DCR-PC7」。
これが出るまで液晶付きのビデオカメラはシャープで出していた液晶ビューカムの横長タイプが主流で基本両手で持つデザイン。これは液晶を2つのヒンジでバリアングルにして縦型にすることで片手で持てるようにした。しかも小さい。2016年になっても若干形は違えど未だにほぼこれが基本になっているということは、この形が正しかったことの証明。最後液晶ビューカムもこの形にしちゃったときはシャープ完全に敗北したな、と思いました、




そしてこちらはデジカメ。35万画素、サイバーショットの初代モデル。
DSC-F1。これ、カシオのQV-10が出てから後追い的に出てきたもの。
あの頃はカシオのパクリ(QV-10を縦にしただけのデザインだし)をやるようじゃソニーもダメだなあと(中学生ながら)完全にバカにしてました。さーせん。
でも今見ると中々いい。




VAIO505。今見てもすげえいい。ソニーが最後に輝いたのがこのVAIO初期モデルでしょう。これ以降、これぞソニーっていう製品はRX100とかを除くとほとんど無くなってしまいました。
さて、このPC、スペックはWindows 95、10.4型 800×600TFT液晶、Pentium(133MHz)、32MBメモリ、1GB HDD
1.35kg、薄さ23.9mmで25万!
でも25万てあの頃の軽いノートPCとして相当安かった。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970909/pedion.htm
これとか60万くらいだからね。97年頃ってそういうモノだった。



そこからすると12型 2,304 x 1,440、1.1Ghz、8GB、256GBで920g、一番厚いところでも13.1mmという
このMacBookは異次元過ぎる。しかもなんと128,800円!!

仮にハードディスク容量で比較すると256倍。25万の256倍ということは6400万!!それが12万!
うわ〜これはもはやタダみたいなもんだね。良い時代になったもんだ。せっかくなので貰ったIt's a Sonyシールも付けちゃう。
(このポストは買ったMacBookの価格を出来るだけ低くカミサンに感じて貰うために書いております。)


そんなわけでこのIt's a Sony展、懐かしさと淋しさと楽しさ、味わえると思います。
あの頃のソニーが好きだった人は是非。