スターバックスVIA


金曜日にコンケンスタバでタイでも最近発売されたドリップコーヒーが粉になったVIA(スタバのインスタントコーヒー)を買ってきた。アメリカでは大ヒット商品になっているようだけど、日本ではどうも鳴かず飛ばずのようです。


3本入りで95バーツだったような。とにかくそのくらいの値段です。日本だと確か300円。
イタリアンローストとコロンビアミディアム二種類。



淹れてみると味は問題なくおいしい。普通のインスタントよりも遥かに細かい粉で一瞬で溶けます。淹れてから少し落ち着くとスタバのドリップコーヒーの香りがしてきます。一口飲んで、あ、ちょっとお店とは違うな(単純に粉を感じる)とも思うけど、正直香りの良さは期待以上だった。これなら今後も買いたいと思うけど、立ち位置がよく分からない製品でもあります。自分の中では『やたら高いけど、結構うまいインスタントコーヒー』という認識。だけどこれはスタバいわく、スタバとほとんど同じドリップコーヒーですってこと。じゃあお店でもこれでいいんじゃねえのかという。カニバリズムが起こるというか値段的な矛盾が生じる存在です。この関係性についてはちょっと興味あります。



じゃあなんでこれを作ったかというとインスタントがまだメジャーじゃない国(特にアメリカです)に「コレなら手軽で美味しいでしょ?」と、インスタントコーヒーを広めるために作っているんでしょうね。特にアメリカではスタバ=エスプレッソベースのコーヒーなのでドリップコーヒーをスタバでっていうのも実は新しい概念だったりするのかも。



逆にこれはインスタントコーヒーがメジャーな日本やタイでは流行らないと思う。値段が高いインスタントだけど、値段が高すぎるし、パッケージも凡庸。ちょっと小さすぎる。瓶入りでやれとはいえないけど、値段からしたらブルックスみたいな簡易ドリップを使うでしょ?あれは明らかにインスタントよりは全然美味しいからねえ。

いわばMDがそれほど普及してないアメリカに高級MD売りに行って割と成功したような感じ。日本はすでに普及しているのでほぼスルー、こんな構図かなあ。



ただ、とにかくすぐにコーヒーを飲みたい!という時に簡単に作れる順でいうとこれは缶コーヒーの次ぐ簡単さなだけに一部の需要はあると思う。つまり私が感じたスペシャリティインスタントコーヒーっていうところ。でもそれってごく一部の相当な面倒くさがりでコーヒー好きという層。面倒が嫌いじゃなければドリップするし、それが面倒ならブルックスでも結構いいから。最近はNESPRESSOとかああいうオートESPRESSOマシーンで作るというのもありだし。あれも結構美味しいから。


逆に面倒くさがりでコーヒーは普通という人なら缶コーヒーか普通のインスタントでいいわけで、このVIAが日本でうまくいくためには値段の関係上、最低でもブルックスに味で同等に立たなければ存在意味が薄い。
(私の中では美味いコーヒーはネルドリップペーパードリップ≧コーヒープレスやパーコレータ>簡易ペーパードリップブルックス)>VIA>>インスタント>>>>缶コーヒー>>>>KOPICOって感じです)



まとめ
実際、結構美味しいと思いますよこのVIA。予想より美味しかったのでこの若干ボッタクリ価格を何とかするか、これをみて、日本のメーカーがブルックスと同じ価格で同じものかそれ以上に美味しいものをより多くの種類で出してくれることに期待。今現在二種類しかないというのも、存在価値を大きく下げている気がする。これが砂糖入りとかミルク入りとかで多様な展開(しかもその砂糖やミルクはスペシャリティ感を出せる特別なもの)だったら、これは面白いビジネス領域になって面倒くさがりのコーヒー好きにはとても楽しいはずです。


ああいう粉物って子供の遊びっぽくてみんな好きだと思うんですよね。だから何種類も種類を出して、トッピングもいろいろ出してという展開でお願いします。


なおタイのインスタントは最初から砂糖、ミルクが大量に入ってて超甘いですからね。あれはあれで違う飲み物としては結構好きなんです。飲むと頭に砂糖が回ってきてくらくらする感じが好き。最初はこれコーヒーじゃないよと思いますけど、慣れちゃいますから。インスタントってブラックで飲んでも大して美味しくないんですよ。大きな要因は香り。香りがどうしても焦げ臭い。だからああいう風に飲むのは間違っていないと思います。


そうそう、スタバといえばデカフェしか飲めないという美由紀。モテキの中でのシーンとしては一番好きだったなあ。


そんな感じでコーヒーを啜る秋の夜長です。