小坂やばい。
秋田の大館近くに銀や銅、亜鉛の生産で一時代を築いた小坂鉱山があります。
鉱山と大館を結んでいた小坂線が廃線となり、その跡地に小坂レールパークが出来ましたので、行ってきました。
DD130という小坂線専用のディーゼル機関車DD13型の改造バージョンが動態保存されています。
こんな馬鹿でかいエンジンが2機も積まれていました。
こちらではDD130の運転体験ができます。初回30000円を払って座学と実技を終えると2回目以降は25000円で運転出来ます。なお、雪深き地にあるため、冬は閉鎖されております。
碓氷峠の鉄道文化村では座学に1日かかり、二日目から運転出来ますので、小坂の方が手軽、といえば手軽かもしれません。
学生の頃はこの値段、高いと思っておりましたが、ニュルブルクリンクでポルシェ運転すると思えば随分安いなと思います。
こちら、小坂鉄道のゲージが762mmだった頃、主に皇室の賓客などが乗るために作られた貴賓車。762mmの客車でこれほどまでに贅を尽くした客車もないのではないでしょうか。
秋田といえばババヘラアイス。道路脇でババがヘラでアイスを掬って花の形にして売っていることからババヘラアイスとなっておりますが、こちら、既製品というか最初からこの形で売っています。
このババヘラアイスを飲食可能な24系客車にて。この客車、泊まれます。泊まれるのはB寝台ソロとA寝台もあります。保存状態もすごく良くて、今度来たときはぜひ泊まってみたい。
小坂レールパーク、正直この規模の大きさに比べて若干心配になる集客レベルでして、果たしてこのままでやっていけるのか、かなり心配ですが、是非とも頑張っていただきたいです。
さて、ところ変わってこちらは小坂鉱山の事務所。
もうね、びっくりの規模です。こんな山の中に忽然と現れる洋館。1905年明治38年に建てられました。
県内最初の電気利用、上水道、県下1の大病院、東北一の劇場などなど、小坂が死ぬほど輝いていた時の栄華を今に伝えています。何しろそれらがものすごい山の中にあるというギャップが素晴らしいです。
毎年8月には工場を止めて、余りまくった電気を神社のイルミネーションなどに使った「電気まつり」が開かれたそうです。秋葉原の電気まつりより80年くらい早いです。電気すら珍しい時代ですから、それはそれは盛り上がったことでしょう。
事務所前には小坂に着いたエンジニアがこんな田舎にすんげえ先端都市があるとは、、、と驚いている像が飾ってあります。確かにその感じ、ものすごくあります。