新宿のおばあちゃんち、豚組食堂

6月27日
梅雨だというのにカメラのVIVIDモードで青空を彩度高くしてしまったときのような天気。





ずっと新宿に住んでいる祖母は大正11年生まれの91歳。水木しげるさんと同い年です。
子どもの頃から新宿1丁目のこの風景を見てきたけど、ここ20年くらいは少しビルが増えたくらいであんまり変わらない気がする。



お昼ご飯に前から行きたかったとんかつ界の革命児『豚組』へ。
と、思っていたんですが、すでにお昼の営業が終わってしまったようだったので、同じ系列の六本木の『豚組食堂』へ。
新宿から六本木行こうとすると車だとすぐなのに地下鉄だと結構大変。



とんかつ豚組はイベリコ豚などのブランド豚をとんかつに使ったことで話題になったんですが、私は評価するポイントはそこではなく、とんかつの正しい食べ方を規定してくれたことじゃないかと思ってます。



それがこちら。横向きにして塩もしくはソースは別皿でという食べ方。これ、私は昔からこれだったんですが、やっと!やっと!言ってくれる店が出てきたか〜〜っていう興奮!これだけ5億点。
そもそもソースを衣の上から全てかけるとサクサクした衣がふにゃふにゃになってしまうし、メリットが全くない!だからこのやり方は合理的。でも普通のお店では小皿とかは出てこないので、端っこの方にソースを溜めたりして不便だったんです。


そして詳しく書くと非常に長くなるんですが、内装を含めてサービスがとてもいい。経営している人がどんなことを考えているのか、色んな所に見えてくる。だからこの豚組をやっている中村さんが好きになってしまうのです。



なお、この豚組食堂は本家の豚組をリーズナブルな価格でというコンセプトだったので、内装などはコストを落として、ということだったのですが、全然!そう見えない良い空間が広がっていました。




肝心のとんかつはこちら。

お値段はメインのロースかつランチが
110g 1,000円
160g 1,380円
220g 1,780円

となっており、六本木で食べられる1000円とちょっとの定食のとんかつとしては美味しく、バランスの良い設定だと思いました。なんというか強烈に良心的だと感じます。



また、こうした細かいところの神経の行き届いた演出、これがファンを生む要素だと感じました。
ぜひ次回は本店のほうにいってみたいと思います。