JR東日本の新幹線車両のデザインはひどいんじゃないか


先日公開された新型新幹線E5系の車両。
端的にいってひどいデザインと配色だと思う。まったく、乗る気の失せる外見と配色である。
この問題は今に始まったことではなくJR東日本の新幹線車両では顕著に見られる。その集大成がこのE5系ともいえる。
しかし、こうした声は案外それほど聞かれないように思う。なぜだろう。


デザインに関しては百歩譲って人それぞれ意見が違うことが多いだろうから、まず配色に関してこちらを見てほしい。



国鉄時代の東北新幹線200系の配色。

JR東日本時代の200系の新配色。


子供のころに憧れた緑と白の200系車両と比較して、JR東日本の新配色は明らかにださくなっている。青のラインに取ってつけた様な緑ラインはダサイけどしょうがないから着ている学校指定のジャージ色(一部に蛍光色使用)といった感覚である。この「取ってつけた感」「ジャージ色」は他の新幹線E1〜E4にも言えて、個人的には東北新幹線の車両にウキウキと乗る気にはなれない。


またこれは新幹線ではないが、JR東日本の車両のデザインに関して特に違和感を感じたのはこの車両である。



E257系 あずさ


およそ速さや優しさを感じないのっぺりがくがくとした前面部には脈絡なく取り付けられたように感じるLED表示部、変なライト。そしてこちらも学校指定の白系ジャージのような側面の赤黄青緑のライン。この色は甲州をイメージしたというが、非常にごちゃごちゃしている印象を受け、全く乗りたい気分になれない。同じ様な多色使用の車両というとJR九州883系ソニック車内のヘッドレスト部などがあるが、こちらは青緑赤がきちんと配色されており、非常に派手ではあるが見た目の違和感は少ない。JR東日本は色の使い方がおかしいのだ。


では日本の新幹線は皆ださいのではないか?という意見もあるだろう。



JR九州 800系

JR西日本 500系


しかし上の写真のとおりJR九州の800系やJR西日本500系などは非常にすっきりしており、速さ、洗練さが一目で分かるデザインとなっている。少なくとも配色に関して不自然は無いと思う。つまり、「新幹線のデザインださいんじゃないか問題」はJR東日本に集中しているのである。そしてこの問題は改善されることなく続いている。


このように長年に渡りJR東日本のデザインのわるさを放置した原因は「鉄道に関する事をとりあえず肯定する鉄道ファン」が一般化、大衆化し、デザインを含めた鉄道の諸々に対して文句を言わなくなった事が一つの大きな要因ではないかと私は考えている。
物事を進めるためには肯定することも必要だが、良くないことに気がついていない相手には批判意見を伝える方がよいのではないだろうか。


E5系は日本の鉄道で初めて320km/hの営業運転を行う日本最高速度列車であるため、日本の鉄道のまさに顔となることが予想される。それがこのようなデザイン、学校指定の蛍光色が入ったダサジャージ配色でよいのだろうか。


そろそろきちんとした意見をJR東日本に送る時期に来ている。