パンダ地獄

パンダ。
日本では1972年に初めて来日して以来、途切れること無くどこかにパンダが居る状態が続いているため、1度くらいは見たことがあると思います。
しかし、日本での展示はその稀少性と「客寄せパンダ」という日本語に定着した言葉があるとおり観客が多く、ゆっくり見られないと感じてパンダを見たけど、見ただけっていう人、多いと思います。私もそうでした。


しかし!タイチェンマイ動物園のパンダはかなり広い展示施設の中でタイの気候のなせるワザなのか、タイが妙に気に入っているようで、良く動き、人が入ってんじゃねーのか的なポーズをしてくれて驚愕の連続。
さあいってみましょう。



こちら、中国からパンダレンタルサインセレモニーの時の写真。このパンダのテキトーで全く可愛くないぬいぐるみは当然タイ製。
思えばこのへんからパンダの運命は決まっていたのかもしれません。


タイに中国から2頭のパンダが来たのが2003年。10年契約で契約金は不明。年棒はつがいで1億円と言われてます。



チェンマイ動物園の入園料と同じ50バーツ=140円くらい(納税していない外国人は100B)のパンダ料を支払ってパンダ舎に入場。
入ってすぐのところでカメラのフラッシュ防止のためのブラックテープがフラッシュ部分に貼り付けられます。



最初の展示コーナーはこのような形になっています。



最初は一昨年生まれたリンピンちゃんの展示。
上野のパンダはメキシコに生殖出張させられたりと大変そうでしたよね。タイはあれだけ上野動物園が苦労したパンダの人工授精に成功しているのです!


この時、パンダ出産のニュースは長きにわたり新聞のトップを飾り続け、名前も公募されて、出産から半年後にリンピンという名前が付けられました。



こんな大きな空調完備の部屋でリンピンちゃんはすくすくと育っております。小さくてやっぱりパンダは可愛い。



この時もちょこちょこと動きまわり笹食べたりタイヤで遊んだりと非常に活発です。正直こんなに動くパンダに会えてすでに感動です。
しかし、このパンダを越えるパンダがいるとはこのときは予想もしなかったのです。



リンピンゾーンを終えて、両親ゾーンへ。その間に世界の動物園で見られるパンダがかいてあります。
いま、世界には35頭(+つい最近上野に来たリーリーとシンシンを入れて37)のパンダがいるようです。フェルメールをみてまわるように世界中でパンダを見てまわるというのも面白いかもしれません。
日本にはそのうち11頭が見られます。なお11頭のうち8頭は南紀白浜アドベンチャーワールドにいます。1頭は神戸の王子動物園、そして上野、ですね。



で、オスのチュアンチュアン展示。



「オッス!おらチュアンチュアン!ヨロシクな!」



テーブルに左足を上げて、マフィアパンダ。



「手が届かねーな。よっこらっしょっと。」



クンクン...「おう、これは上物だな」



「サービスはここまでだ。」


そんなわけで、チュアンチュアンでした。



「ハ〜イ!リンフィよ」


メスのリンフィは隣に展示されてます。

「ゴクゴク…」



「ごろにゃーん」


と、ここまでは愛らしかったのですが、やっぱり人間が入っていたようです。



「かてーな」



「ぺろぺろ」



「マズッ」



「うんしょ...」



「おいっしょ」



「よっこら...



せっと」



以上リンフィでした。



いやーホントにパンダはかわいい。
それにもましてここのパンダはマフィア化が進んでおり、見ていて飽きませんでした。


みなさま、チェンマイに行ったらチェンマイ動物園のパンダ。間違いないです。



フラッシュ禁止のパンダもマフィア顔でした。