シンガポール動物園は東南アジアの動物園の牽引者

シンガポール動物園は1973年に開園した比較的新しい動物園。
面積は28ヘクタールで上野の2倍といわれていますが、もっと広い印象があります。


都市国家のイメージのあるシンガポールですが、マレーシアとの国境の近くの北部は意外と自然保護区として緑が残っています。動物園はそうした自然保護区の中に建っているため熱帯植物を感じさせる植生がたくさんあり、素晴らしい景観を作っています。


また1994年にシンガポール動物園の隣りに夜しか開かない動物園「Night Safari」がオープンし、さらにその隣りに川をテーマにした動物園「River safari」が今年のオープンを目指して建設中です。そのため一箇所に複数のテーマを持った動物園がある、世界でも非常に珍しい『Zoo Complex』とでもいうような状況が生まれつつあります。


あ、勘違いしやすいと思いますが、シンガポール動物園とNight Safariは隣り合っていますが別の施設です。シンガポール動物園の夜の部がNight Safariじゃないんです。
ちなみにシンガポール観光では多くの場合、この夜しか開いていない非常に珍しい施設であるNight Safariがコースに組み込まれており、平日でも夜なのに信じられないほどの人がやってきますが、シンガポール動物園は割と落ち着いています。


シンガポールの市街地から動物園まではタクシーだと20分くらいで1500円行かないくらいだったと思います。ちょっと遠回りになりますが鉄道とバスもあります。人数が複数だったらタクシーがオススメです。



友人に紹介して貰ったアシカのトレーナーのトニーさんと待ち合わせて朝食。バンコクでも働いたことがあるため、シンガポールなのに英語+タイ語での会話でとても面白い。トニーさんには本当にお世話になりました。
なおマレー系のトニーさんによるとこれがシンガポールの非常に一般的な朝食だぜということでした。コーヒーが甘いのにはタイで慣れておりますが、半熟卵をトーストに載せるというのはタイではあまりない?でもなかなかいい。



では、朝8時半の開園に合わせて入場!こちらがゲート。1973年の開園当時とは恐らく全く違うと思われるモダンなゲートになってます。他の東南アジアの動物園に比べるとあっさりしており、東南アジアとは違う文化の匂いを感じます。関係ないですがWEBサイトの出来もいい。特にMAPが非常に高画質のJPEGでサクッと落とせるのが潔くていい。ベクターデータじゃなければJPEGでいいと思うのですが、いかがでしょうか。



チケット売り場はウッド調でまとめられております。
チケットはいろんな種類があるのですが、動物園だけのシンプルなものは大人20シンガポールドル、子供13シンガポールドルです。日本円で1200円ちょっとですね。





では園内へ。動物園でありながら熱帯植物公園のようでもあり、非常に緑が多くて気持ちのいいところです。




入ってすぐに見えてくるのがこちらのボルネオ・オランウータン展示。
奥行き・横幅は見渡せないほどで規模も広く圧巻です。
来園者の真上に綱が在り、そこを渡っていくのが見られるボードウォークはまさにこの園のアイコンともいえる存在でしょう。


良い動物園には1日そこに居ても飽きないような目玉、もしくはココのコレは凄い!!っていう展示がありますが、
ここは選ぶとしたらこれでしょうか。



これがあるおかげで東南アジアの動物園の世界的な立ち位置が変わったと確実に思わせるそんな展示でした。


なお今でこそ多摩動物園旭山動物園など世界中の動物園で同じような展示方法が採用されていますが、ココが最初。
ちゃんと誇らしく「The World's First Orang Utan Free Ranging」と書いてあります。



世界的にフォロワーを生んだ展示ですが、タイやラオスの動物園の霊長類展示は
ボードウォークはないにしても、これに似た展示が多く、東南アジア全体の動物園レベルを
引っ張り上げている存在なんだと展示から感じました。




園内の移動は徒歩でも出来ますが、バスや1〜2人用の電動カートも走っています。この1人の利用の電動カートは殊の外楽しそうです。



世界一小さな熊、マレーグマ展示。英語だとSUN BEARなんですね。
こちらも生息地に近いところでの展示です。アクリルガラスが2辺にあり、そこから見る展示。
規模は大きくないものの、飽きない展示。



生息地の近いコモドドラゴンの隣で展示されていたサイイグアナ。

二の腕が可愛い。ちょうど餌タイムだったんですけど結構早く動きます。なんか迷彩柄みたいになってますね。



園内のサインは英語、広東語、日本語。ただ長文は殆どが英語メインです。
サインはどれもデカく、カラフルで気取っていないのでとてもわかりやすいです。



チンパンジー展示。オランウータン展示の規模を少し小さくした感じです。




細い穴の中に甘い蜜が詰まっており、それに草を突っ込んでしゃぶるというエンリッチメントを見ることが出来ました。



多民族が見に来るので非常にわかりやすく説明してます。



ボルネオに棲むテングザル。入ってからはずっと生息地に近い展示が続きます。日本だとズーラシアで最近見ることが出来るようです。
こちらは雌なので鼻はそれほど大きくないようです。こちらも活発に動き回っていて全く飽きない展示です。
ただ他の霊長類と同じように無柵展示されてますのでちょっと遠い。



葉っぱにしか見えない蛙。Malaysian Leaf Frog。バットモービルにも似てますね。




ナマケモノとコウモリの展示。この体勢で食べされるために工夫されてます。



ワオキツネザル。こちらはマダガスカルですので、ちょっと離れてきました。



上の二つはどちらもこんな感じの大きなゲージの中に入って間近に見ることが出来ます。


さて、ここで休憩。園内の細かいところを見てみましょう。

園内のゴミ箱は必要十分数置かれていると思います。ちなみに園内は完全禁煙のようです。
シンガポールの町中は至る所に灰皿がある印象ですが、園内では見かけませんでした。



園内ゲート近くの少し古いままのトイレ。トイレがどうなっているかでその園のサービス精神・考え方が分かる気がするのですが、こちらは解説がついており、無難なまとめ方。トイレと少し絡めたテーマでさらに子供用の小さなところは解説を下げてくれていたらバッチリでしたね。


ではここで折角なので夜に訪れたNight Safariのトイレを先に見てみましょう。これは凄かった。



Night Safariのゲートに近いトイレの入り口。記念写真をみんな撮るスポットになっていました。






数少ない離れたところにある休憩所・レストランのトイレ。アフリカ周辺の展示なのでそれっぽい感じで。
動物園で照明にココまでこだわったトイレはなかなか見たこと無いでしょう。半屋内の珍しい設計。
非常に綺麗にしてあったのも素晴らしかった。


もちろんまだまだ続きます。