バイバイ・オークラ

ホテルオークラの本館が8月31日に閉鎖される、ということで7月の帰国時、購入した車を実家で引き取ってから、かみさんの実家に駐めに行く時、最後に見てこようと思って写真を撮って参りました。



この日がW124の納車日でした。



ニューオータニや帝国ホテルと似ているようで似ていない。溢れ出てくるのは圧倒的な昭和の旅館感。
右下にいるセンチュリーに日本一合うホテルでしょうね。
しかもここ、センチュリーが送迎車に採用されているので、センチュリーの集中率が凄い。センチュリーの巣になっていました。



そうした昭和感が溢れ出ているポイントは色々あるんですが、こうしたサインから一番良く伝わってきます。



二階吹き抜けになっているロビー。



ロビー奥。とても広くて気持ちが良いです。
こういう和風なんだけど完全にホテルっていうの、意外とないですよね。
海外からの旅行者にも喜ばれるOne of themではないホテルというのはそういうところから来ていると思います。
都心にある温泉ホテルといってもいいかもしれません。温泉無いけど。




有名なオークラ・ランターン




ロビー周辺だけでもいろんな意匠があって楽しめます。






濃厚な昭和感バリバリのサイン。
こういうのを見ると、ああ、確かに古くさいと言われても仕方が無いなと思う部分もあります。



外観も昭和。ここまで昭和っぽい建物も少なくなっているでしょう。



実際に見て、とっても楽しいホテルだと感じました。
ただ建て直しする事に対して、もったいないという声の方が多いとは思いますが、正直新陳代謝を繰り返す『日本らしいホテル』としてはそれは正しい判断なのかもしれません。
もちろん耐震の事とか色々あるのでしょうけど、『クラシカル』にはまだなれない昭和感というのがいかんともしがたかったのでは無いかなと。でももっと年月が経てばそれが昭和クラシックになっていただろうとは思いますので、やっぱりもったいないですね…。



本当は名物のローストビーフが食べたかったのですが、夜からとのことで1階のテラスレストランでステーキを。



この日はW124の水温計が気になるくらいの35度を超える真夏日
そのためプールの脇にあるテラスレストランの屋外席は水着にバスローブ姿でかき氷を食べる人が沢山いて、まさに夏のシティホテル!っていう気持ちの良い景色が広がっていました。