RX1の問題点


RX1の問題点、発売からもう何年も経っているので、今さら書く意味はそれほどないのかもしれませんが、それは、歪曲収差が予想以上に激しい、ということですね。


ちょっとこちらをご覧下さい。


これが一番分かりやすいでしょうか。歪曲収差修正をオフにするとこのような、ビニョーンとした収差が出ます。さすがにこれは誰が見ても収差と見えてしまうでしょう。



直線の建物については、もの凄く違和感が出るというか、気にし始めると相当気になるレベルですね。



資料の撮影も気を使うレベルになってしまいます。
それにしても鰻の研究、成果が出るまでにかけられたコストと年月は畏怖の念を抱かざるをえませんね。産卵場所が見つかるまで、調べ初めて14年以上。研究者の一生がかかっていますよね。こういう研究を見ると今の企業内研究でサクッと成果を出せというのは無理な注文な気もしますし、逆に鰻が異常という気もします。



曲線が多い建物はそれほどでも無いのですが。



なので、直線が多い場合は歪曲収差修正をオンにする、という対応をしております。
これをすると周辺部が若干流れる(といっても本当に若干です、あと焦点距離も若干、長くなります)ので、積極的には使いたくないのですが、歪曲収差は綺麗に補正されます。


このサイズでフルサイズ。やはりこのレンズでも無理があるんでしょうね。
逆に開放や最短撮影時のピント面のシャープさなどは最高に素晴らしいなと思うので、痛し痒しですね。


収差は補正できてもピント面のシャープさは補正できないので、おそらく正しい選択だと思うのです。