今年面白かった映画

2017年、今年も日本にいる事を良い事に、映画館で沢山観てきました。
毎週各国の新作映画が日本語字幕で公開されて、観られるってのが、日本の東京にいる最大の目的かも。
最近ではネットのレンタルやサブスクリプションサービスで観る事も増えてきました。DVDでレンタルって今年一度もしなかったかもしれません。


さて、そんな中で良かったなあと思えたのが、こちらの5作品です。
完全に個人的な楽しさだけで選んでます。


1位 新感染

韓国発の新幹線ゾンビパニック映画の傑作。高速で移動しながら、だんだんと迫ってくるゾンビの恐怖。
走っているときだけでは無く、駅に止まってからのK.U.F.U.(工夫)が良くて、あっと言わせてくれました。単純に鉄道パニック映画としても良く出来ていましたし、登場人物達のキャラクターがみんな良くて、アメリゾンビ映画にはない、アジアゾンビ映画ならではの共感部分があり、今年一番盛り上がりました。ゾンビの移動速度が速いタイプのゾンビ映画が苦手な人でも楽しめる納得のゾンビ映画でした。


2位 ありがとう、トニ・エルドマン


今年一番笑い転げたのがこちら。ドイツ映画。ドイツ国外(ルーマニア)で働く娘にお父さんが会いに行って、珍道中が繰り広げられるお話。このお父さんが狂っている!狂っているんですが、最後は大笑いした上になんでお父さんがこんなに狂っているのか、みんな納得させられて、結局泣いちゃうという、上手過ぎる映画でしたね。


3位 パターソン

市バスの運転手で詩人が主人公。同じような日々の生活を繰り返しながら、少しずつの変化や幸せを感じるポイントを気付かせてくれる良作。こんな感じで良いよな、と思えるような、大きな事は起こらないけど、映像の美しさと脚本の丁寧さ、そして登場人物の感じの良さで上手にまとめ上げています。




4位 お嬢さん

1939年の日本統治時代の韓国を舞台に、富豪のお嬢さん(日本人)を対象に韓国人詐欺師が2人が結婚詐欺をする話なのですが、途中から展開がどんどんと思っていたものとは違う方向へ。お嬢さんは官能小説マニアの叔父さんから官能小説を変態仲間の貴族達の前で朗読するという変態教育を受けておりまして、これが強烈。しかも美術や衣装が非常に美しい。韓国映画なのに、日本語で官能小説の朗読をするという不思議。ちょっとたどたどしい日本語も相まって、何ともいえない異世界を見せてくれました。
正直もっと上にしても良いくらい気に入りました。若干下げたのはなんだかんだいっても性描写が露骨すぎやしませんか、と。ここは男性監督が撮ったなあという気がしてしまうポイントでした。


5位 アシュラ

またしても韓国映画。今年韓国映画面白かったなあ。この作品はもう、悪の権化みたいな超ワルの市長のキャラクターですね。ホントにいそうなくらいのリアル演技なのに、やることはここ最近ここまでワルキャラなのもいないんじゃないのというくらいのワル。それを懲らしめる側にもエクスキューズがあって、全然ハッピーじゃないという。登場人物全員諸事情あり、という感じで、暴力描写がちょっとやり過ぎじゃ無いかってくらいの描写なので、優しさに溢れた私としてはアレでしたが、それも含めてとても楽しませて貰いました。



というわけで、今年は韓国映画が面白かったな〜っていう年でした。
大作映画だともちろんラ・ラ・ランドも好きでしたし、キングコングも面白かったです。