2018-06-05 船の科学館の宗谷

Gyazo

天気の良い5月の昼下がり、20年ぶりくらいに、いや、もっとかな25年ぶりくらいでしょうか。うーんなんかO氏と行った記憶もあるのでそんなに経っていないかも。
という感じで船の科学館に行って来ました。

青函連絡船が展示されていた時には中にDE10があって、青函連絡船が解体された時に中から取り出して、千葉のポッポの丘で保存しているのを見に行ったことがあります。
[Yの王宮 ポッポの丘に移設したDE10 http://d.hatena.ne.jp/p0lar-star/20170124/p1]

 

Gyazo

5万トンの客船を模した建築も40年の歳月が押し寄せて、2011年の地震の後に耐震基準などの影響か、展示は休止され、事実上の休館状態となっております。
併設されていたプールも今やパラリンピックのための体育館になっており、死に体状態です。昔の輝きはすでに消えているお台場ですが、腐ってもお台場。ゆりかもめの駅から近く、立地は良いと思うので、なんとか新しい展開が生まれてもいいんじゃないかなあと思います。勿体無いですね。

Gyazo山手線の新駅もこの笹川親分のビルのすぐ近くにできるようですし。

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その休止中の本館についてはロビー付近にのみ立ち入ることができます。
ロビーの雰囲気だけ見れば全く老朽化の気配なし、ホテルのロビーのように豪華な意匠が目を引きます。
こんなに豪華だったんですね。子供心には全くわかりませんでした。

 

Gyazo昔の羽田空港にあったような手前に開く自動ドアも健在でした。これをよく覚えています。

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ロビーでは宗谷の写真展を開催しておりました。

Gyazoで、宗谷。
宗谷は船の科学館二式大艇と一緒に長らく展示されておりましたが、別料金。なので私宗谷を見学するのは初めてでした。
今は無料で見学できます。東京都の公園整備となんとなく一緒にやっているようです。VIVA東京都。

 

Gyazo

昭和30〜40年代をそのまま真空パックしたような中の雰囲気です。船自体は戦前からの船です。

 

Gyazo船の食堂の雰囲気もなかなかいい感じでしょう。

 

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空調がないので、日が照る方の部屋はやたらと暑いとか。
今では防火のためになかなかそのままは使われない木がふんだんに使われています。

 

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こちらが船長です。みんな思うと思うんですけど、BBゴローに似ています。

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こちらがブリッジ。操舵輪が木製。ほんと、クラシックな船だったんですね。

 

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後付け感が半端ないヘリ甲板。

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運用時は柵は当然なかったので、結構怖かったでしょうねえ。

 

Gyazoやたら寛いでいる男たち。南極用に缶入りのタバコ(わかばとか)が開発されたそうです。缶ピースでいいじゃん。

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じいちゃん家にあった東芝のエアコン。デザインがオシャレだよね。

 

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8気筒直列エンジン。わずか2400馬力。これを2機並列で4800馬力。よくぞこれで南極まで行ったもんです。

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昔に比べるとかなり綺麗に改装された宗谷。ファンネルマークも塗り直されているようです。

Gyazo今となっては宗谷しかないといってもいい状態の船の科学館

 

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昔のお土産コーナーが別館として整備され、笹川さんぽい展示が集中して置いてあります。これはちょっと面白い、海底の地形と経済水域を一つの地図に表したもの。これを見ると日本海は湖だし、世が世ならほとんど日本は大陸(の海岸線)ですよね。

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タンカー用の大型スクリュー。とても綺麗に整備されています。

Gyazoというわけで船の科学館でした。
お台場の喧騒から少し離れ、のんびりとぶらぶらするにはちょうどいい施設なのですが、船の科学館が結構好きだった人として、再興を期待したいと思います。