Cloverfield

なぜか日本での公開よりも3ヶ月早く、本国アメリカと同じ先週18日から公開された話題のCloverfieldを観に行ってきました。なんでタイの方が早いんでしょうか?そのからくりが気になります。ちなみに、タイ語吹き替え版!内容が分かり易いジャンルの映画で良かった。観た劇場のスペックは100バーツ(330円)、7スクリーンのシネコン。予告編終了後、国王映像開始。観客起立して国王に敬意をしめす。で、映画スタート。


こいつは驚いたぜ。
もともとCloverfieldはどんな映画なのかさっぱりわからん感じで予告編だけがドンドン話題になっていてどうかなあ?と思っていたけど、実際個人的には大変面白かった。エンドロールが始まるとさっさと帰るタイの人も誰一人動こうとしません。日本の東宝・・・ああ、これ以上いうと見ていなくて情報シャットアウトしたい人に怒られるような気がする。以下若干ですがネタバレ気味。改行して、出来るだけ避けて書きます。

























これは一言で言えば新世紀版ゴジラでした。舞台がニューヨークなのでもちろん911も思い起こさせる展開です。


日本のゴジラは基本的にはゴジラとそれに対処する人間模様が描かれていますが、この映画は違います。全編にわたり、その事件発生現場に居合わせた一般人の視点(一人称カメラ)で描かれています。その点では確信・革新的な視点の変更が大成功しています。いかに一人の人間のチカラでは何とも出来ない問題にぶつかったとき視点は狭窄してしまうのか、非常に現実味溢れるシミュレーションがされています。そのため何が起きているのか観客も俯瞰できず、もの凄く怖いです。


でも、これは日本人としては悔しすぎる。なぜこれが怪獣発祥の地、日本で出来なかったのかなあと。平成版のガメラパトレイバー2 the movie、ゴジラvsビオランテは良い線いっていたんだけど、どの作品とも主体との関係が緊密で、一般人の視点というものだけで描かれたものはなかったとおもいます。今まであった題材を視点を変えるだけでエンターテイメントに仕上げる才能はさすがアメリカ。


あ、一つだけ注意点。観るときは映画の画面酔いを起こしやすい人は避けた方が賢明です。一般人が撮っているって設定だからカメラがホントへたくそでぶれるぶれる。でももちろん映画撮影用のカメラで撮ってるために背景のぼけとかはキレイ。そこはまあ妥協かなと。でもホント、ゆらゆらはタイ人にも大不評のようでした。


予告編を張っておきます。