最終日その1

さて、ついに沖縄帰郷編も最終日。この日は一日那覇をブラブラ。那覇ブラ。ちなみに銀ブラってのは銀座をブラブラではなく銀座でブラジルコーヒーを飲むというのが本当の語源だと最近いわれております。


那覇にもブラジルコーヒーを飲めるところが存在します。それがこの日いった栄町市場にあるコーヒー屋potohoto。こちらは栄町市場の中にほんとにひっそりと存在するコーヒー屋なのですが、店主のこだわりは半端無く、厳選しまくった豆を当日自家焙煎し、注文してからグラインドして淹れてくれます。しかもこの作業をすべて目の前でコンパクトに見せてくれるのです。その値段が一杯200円。沖縄では今までの既成概念を超えることがたくさんあったけれど、このお店もそう。場所も見せ方も価格もすべてが目から鱗


例えばおしゃれなカフェ。表参道のカフェよりも遥かに素晴らしいロケーション、センス、おいしいご飯、価格のカフェが沖縄にはたくさんあるけれど、そういうところにも地域のおばちゃん達がおしゃべりに普通にやってくる。そういう、「いいものはいいから使う」という他人(というよりも自分の属さない年代や立ち位置)との壁を作らない姿勢はいつも勉強になる。


ほんと、なんでこういうことが内地では出来ないんだろうねえ。常識に囚われすぎちゃっているんだろうね。常識を打ち破るのはだいたいが「流行」からなんだけど、その『流行』も世の中の流れの延長線上にあるもので、驚く事が少ない。ここを訪れて、いつもThink Differentしないといけないなあと感じてしまった。


それと対局に感じたのはおもろまちにあるDFS。ま、この免税店については色々とあるんだけど、今回はその構造について。主にブランド品と呼ばれる商品を沖縄で免税価格で買えるこの巨大施設はレンタカーの貸し出し返却機能と一体化している。レンタカーの返却場所はこのDFSのブランドショップを越えたところにある。簡単にいうとテーマパークの最後にお土産物屋がある感覚。旅の最後にレンタカーを返して、おみやげを買って帰ると。しかも県民は県外に行く用事がないとここでは買えないし、県内でレンタカーを使う人はさらに少ないので、ほとんど内地の人専用施設。県民でこの構造に気付くことが出来る人はとても少ないはず。これが強烈に沖縄を巨大なテーマパークとして考えているという思想が出ていてとても複雑な気分になる。内地の経済人が沖縄に何を求めているのか、内地のやり方を沖縄でも導入しようとする意図が透けて見えてちょっと怖い。良いか悪いかは別としてね。



栄町市場。モノレール安里駅からすぐのまちぐわぁ(市場)。タイでいうと完全にダラーッですね。構造があまりにも似すぎていて面白い。やっぱ繋がっているね。

こういう野菜の売り方とか。特に地面にござを敷いて売るスタイル。これは本土ではないよね。

これがpotohotoのコーヒー。私は当然ブラジルコーヒーをいただきました。うまいよね。安心感もあるし、やるなあ。

この風景のどこかに栄町市場への入り口があります。

安里駅前。ほっとする場所がまだまだ残る那覇。未だに無機質な都会と熱を感じる人の生活が混在した町だと思う。


昼ご飯は友人の元ミス沖縄コバルトブルーとともに首里そばで。相変わらず堅い。スープの美味しさは変わらないけれど、最初の沖縄そば首里そばだと麺の印象が強すぎて危険だと思う。


 この次は最後。那覇空港の夕景。