シチリア島パレルモ入港

ナポリを前日夜8時に出港したTirrenia社のフェリーは朝6時半、定刻通りにシチリア島パレルモ港に入港しました。



この時(5月6日)のパレルモの日の出は6時4分でしたので入港直前、東から日が昇ってくる光景を見ることが出来ました。ちなみに日の入りは20時2分。



こうした光景を見られるのもフェリーの利点。殆どが夜間なので鳥見には適さないですが、快適な装備で地中海クルーズを若干体験できます。
だんだんと近づいてくる島影に期待も膨らみます。まさに船旅の醍醐味。



だいぶ日が昇ってきました。




パレルモシチリア島最大の都市だけあって、かなり大きな港です。那覇でいうと那覇新港みたいな感じです。
SNAV社のフェリーが先に着いていたようです。
初めて見るパレルモはすぐ近くに丘が迫っており、ちょうど低い雲が丘にかかっていて不思議なコントラスト。



USTICA LINEの高速船。パレルモからエオリエ諸島に行くことも出来るようです。



さて、着岸したので順次下船です。乗船時と同じくエスカレーター2本で車両デッキまで降りて歩いて下船します。
歩きのみの人は10人くらいでしょうか。



多いのはトラックまたはバイク。未だに橋で繋がっていないので海上輸送がメインなのでしょう。大型の牽引車がコンテナを引いていきます。



港からレンタカー屋のあるPalermo Notarbartolo railway stationへ。
ちょうどタクシーが止まっていてくれたので、15€で料金交渉。こちらのタクシーにはメーターはないため普段使いには全く適さないと思います。



乗車したタクシーは例のFIAT Multiplaのフェイスリフト後のバージョン。
奇抜な顔も落ち着き、普通の見た目となってます(後部はあまり変わっておりません)。
感動したのは車内。6席全て独立しており、その座り心地、ドアハンドルなどの使い勝手が素晴らしく、また窓がこれでもかというくらいに大きいのでとても気持ちが良いです。後部座席でも剛性の高さ、大きな横幅からは想像できないくらい小回りが効く操舵感覚などが体感できました。
残念ながらすでに生産は終わっており、後継車の噂もあるのですが、3+3のスタイルを辞めて2+3+2の普通の7シータ−になるという話。もし本当だとしたら切ないですね。



朝7時ということもあり、シチリア名産のアーティチョークを市場に運ぶトラックを見ることが出来ました。



駅に到着。とても親切なドライバーで、レンタカー屋の場所など詳しく教えてくれました。
なお8時半にならないと開かないので、駅前のカフェでクロワッサンの朝食。
北イタリアと違ってパンがとても美味しいというシチリア。すでにこのクロワッサンからもその兆候が見え隠れしておりました。



パレルモではあまり見かけないちゃんとした駅前駐車場。こちらにレンタカーが保管されております。



今回はEUROPCARという会社を利用。WEBで指定したとおり、FIAT PUNTO evoのディーゼルバージョン。
料金は6日間借りて220€くらいでしたので、日本の約半分といったところでしょうか。
この駅には2社レンタカーがあって返却先の都合でEUROPCARにしたのですが、もうひとつのMaggioreの方が車種、色共に魅力的なような気がします。



天気は当然快晴!まずはアウトストラーダ(高速道路)を西へ。非常に気持ちの良い道で快適至極です。
今宵の宿のあるトラパーニという西の外れにある港町を目指します。


次回はセジェスタ遺跡をお送りいたします。