アムール=ヤクーツク鉄道のリヒャルトゾルゲ駅


『Tシャツ姿で-40度の地へ転落、走る列車の扉が開き放り出される。』という記事を以下のWEBで見ました。
Tシャツ姿で-40度の地へ転落、走る列車の扉が開き放り出される。 | Narinari.com
A 42 years old Siberian has spoken of how he ran for his life after falling out of a train in minus 40C


こちらの記事、内容にも驚くのですが、ロシアの鉄道にリヒャルトゾルゲの名を冠した駅があるのには更に驚かされました。この駅、一体どこにあるのか記事には記載がないので調べてみました。


グーグルマップでは英語でも出てこなかったのでリヒャルトゾルゲ駅をロシア語翻訳し、ロシアの地図サービスで検索。そうするとこちらが出てきました。
http://train.votpusk.ru/map.asp?id=2034544

それがこちら。

航空写真モードにして少し北に行ったところを拡大すると信号所のようなものと小屋が見えます。恐らくここがリヒャルトゾルゲ駅(信号所)なのだと思います。


リヒャルトゾルゲ駅はシベリア鉄道ではなく最近出来たアムール=ヤクーツク鉄道にあり、記事中のトラック運転手はブラーツクからニュルングリの炭鉱へ旅行中とのことでしたからその行程はこのようなものであったと推測されます。

Google マップ


バム鉄道のブラーツク駅から列車に乗り途中の途中ティンダ駅でアムール=ヤクーツク鉄道に乗り換え、ネリュングリへ向かう列車に乗車中、外に飛び出てしまったようです。地図で見るとリヒャルトゾルゲ駅から目的地のネリュングリはあと少しの距離というところだったようです。


ちなみにアムール=ヤクーツク鉄道はまだ全通してませんが、全通するとヤクーツクまでいけるようになるんですね。この記事のおかげで良い勉強になり、疑問も解決出来ました。ただ、こんな何にもないところにある信号所にゾルゲの名前が何故つけられたのか、謎が残ります。