City Night Line

現在日本では年々廃止されて絶滅寸前となっている夜行列車ですが、ヨーロッパでは結構走っております。ただそのヨーロッパでも寝台、つまりベッドに寝られる列車というのはかなり限られております。ヨーロッパでも高速列車や飛行機の影響で寝台列車が少なくなった時期もあったようですが、最近はCNL=City Night Line社が運行している豪華すぎず簡易すぎず鉄道の良さを認識している列車が人気を博しております。ちなみにCNL社はドイツ国鉄に最近買収されたようなので、今はドイツ国鉄の1ブランドという感じです。


ただ、あんまり情報がないんですよね。Net上での他言語の情報だと行き先が何個あるのか全く分からないなど日本の感覚と大きく違っているので、雰囲気掴みづらい・・・日本では国内の鉄道に関しては異常と思えるほど情報が充実しておりますけどこと海外の鉄道情報に関しては手薄かもしれません。



アムステルダム駅に停車するCity Night Line(を有する特急列車)。最終目的地はモスクワだったりベルリンだったり途中で切り離されるので車輌ごとに変わっていきます。これはロシアの車輌。車掌は女性のロシア人。

非常に長い列車ですが、CNLの個室寝台を有する車輌は列車の最後尾に一両だけ繋がれております。他はほとんどがコンパートメントみたいな座席車か相部屋の簡易寝台車です。



寝台は二段ベッド、シャワー、トイレ洗面台付きという個室のスペック。日本でいうと・・・机はないものの、カシオペアツインということになりますね。ただ、豪華というわけではなく、快適という言葉が近いと思います。カシオペアというよりもサンライズエクスプレスか。
乗車後すぐに車掌さんがシャンパンなどのドリンクを持ってきてくれますが、この列車に関しては残念ながら食堂車の連結は無し。食堂車が連結されている列車の場合、午前2時〜5時以外は営業しているという日本ではあり得ない食堂車ということで行ってみたかった・・・。



朝の4時20分にベルリンに着くということで車掌さんから乗車後に朝食の時間とリクエストを聞かれます。
こちらはパンとチーズとハム系の朝食とコーヒー、ジュース。チーズとハムが美味しいので美味しい。列車で持ってきてくれるのは飛行機で持ってきてくれるのと違ってもの凄く嬉しい。



こちらがシャワー。シャワーと洗面台は同一の蛇口から出てきて、洗面台をスライドできるようになってます。これの右側にトイレがあります。



結局1時間以上遅れたものの、約10時間でまだ夜明け前のベルリンに到着したにゃりん。なにしろ揺れが少なく非常に快適でした。